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熊は、いない
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映画の構造としては、 (1) イランとの国境に近いトルコの街で映画の撮影をする (2) 撮影現場に近いイランの田舎の村に滞在する出国を禁じられた監督がリモートで演出する の2つが同時進行する。 さらに、それぞれの内容を掘り下げると、 (1)は (1-1) 実際にはフォクション (1-2) (1-1)の内容は「欧州に密入国を試みる男女の話」 (1-3) (1-2)で男女を演じるのは、現在進行形で密入国を試みているる本人役の2人 (2)は (2-1) 実際にはフィクション (2-2) (2-1)の内容は「リモートで演出する監督にまつわる話」 (2-3) (2-2)で監督を演じるのは、実際にイランから出国を禁じられていて(1)もリモートで演出している、この作品の監督本人 となる。 (1-1)ならびに(2-1)に示すように、 この映画はフィクションなのだが、 (1-3)や(2-3)があることで、 「どこまでがフィクションで、どこからが現実なのか?」 が不確かな状態で観る事になる。 -- パナピ監督にしてみれば、 イランという国は、製作する映画の内容は制限されるので、 制限内におさまらない映画を作るには国外に出るしかないが、 出国も制限されている。 そんな状況の(唯一の)打開策は、 この作品で示された「リモート演出」で、 そんな特殊な状況に置かれた自分自身について、 自作の形で具現化してみせたのだろうか? ただ、劇中でも示される通り、 リモート演出だけなら、インターネット接続が不自由な田舎でなく、 都会から行えば良いのだが、 監督が国境に行って 「映画を求めるために、このまま国を捨てるか? 自国に戻るか?」 で迷うシーンがあるのも、 彼の現実の心境を描いたと思われ、 それを描くためには、田舎の設定が必要だったと思う。 また、(1)のパートも、 独りでも国を出るか? 人間関係を重視して留まるか? この2つで迷う人が描かれていて、 それも彼の心境の表れかもしれない。 -- そうなると、(2)での村でのトラブルの数々も、 パナヒ監督の心境や出来事を表していそうだが、 具体的には良く解らない。 (想像できるとすれば、監督が何か活動をすると、意図しないトラブルが起こって他人に被害が及ぶ場合がよくある、とか?) でも、不自由な状況でも映画を作ったという事は、 それだけ強い想いが込められていると思える。
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