アメリカのシンシン刑務所が舞台。矯正プログラムとしての演劇グループの物語。
ほとんどのキャストが本人役。刑務所の中で、他人を演じることによって、固く閉ざされた心が変化する。助けていた者が助けられ、助けられていた者が助ける。弱みを見せてもいいという環境が、登場人物を変えていく。アートを通じての矯正プログラムの意義を強く感じた。パンフレットには、映画制作の契機やキャストたち、プログラムについて詳しく掲載されている。単なるエンタメの域を超えたムーブメントといったレビューなど、とても素晴らしい内容だった。