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鑑賞日 2025/04/07  登録日 2025/04/07  評点 80点 

鑑賞方法 その他/TSUTAYA DISCAS 
3D/字幕 -/字幕
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怖い世界の現実

邦題の「ラッカは静かに・・」は、本ドキュメンタリーの主役の市民ジャーナリスト集団RBSSの訳だったのですね。
世界のあちこちで収まらない紛争、シリアの北部の市ラッカでこんな事実があったことを知らなかった。映画でRBSSが世界にSNSなどで映像として訴えているが、まさに我々はこの映画で事実を初めて知った。
アラブ諸国で起きた民主化運動「アラブの春」、シリアもこの流れに乗ってアサド政権に反旗を翻した市民たち。これに乗じてイスラム過激派組織ISがラッカを首都として建国しようとする。
今度はISと市民の戦い。
あまりに生々しい映像(銃殺や斬首、さらし首)には、本当にノンフィクションかと思うほど。
RBSSのメンバーは、隣国トルコやドイツに逃れそこから世界に発信しているが、本映画では住所は伏せているが名前や映像はさらしている。身の危険を感じなかったのか?
世界の人々はISのテロでイスラム人=やばい人と勘違いしていることが多いが、正しく認識したい。
映画で特に印象に残ったこと。人間は扇動されやすい動物である。
ISが幼児を含めた子供たちを集め、次の世代の兵士として育てている。
ドイツでは、イスラム教徒を含む移民に対して、特に極右政党が強制送還を求めるが、多くの市民が同調していること。
自ら正しいと思うことを考えましょう。
「カルテル・ランド」の監督だったのですね。