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アヒルと鴨のコインロッカー
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原作は未読。恐らく原作を読んでいれば面白くなかったと思います。 何故なら本作には、大どんでん返しが内蔵されてるからです。そのどんでん返しも中盤に仕込まれており、それ以降も楽しむことが出来ました。 話は、椎名(濱田岳さん)と河崎(瑛太さん)の出会いから始まります。瑛太さんが醸し出す雰囲気が怪しげで、前半の彼の胡散臭さはコメディ風なドラマとなっていました。 河崎が語る過去の話は嘘ではないのだが、どこか噛み合わないところがある。 一応、過去の話の回想シーンはあるが、これは椎名が頭の中で思い描いた絵面だと思う。 河崎の話を信じた椎名は河崎の術中にハメられていくことになる。 中盤では、どんでん返しがありました。椎名が頭の中で描いた河崎の話は消し飛びました。そのどんでん返しも衝撃的なものではなかった。軽い種明かしというようなものであった。 その軽さが、本来悲哀の物語である本作を観やすくしたのだと思います。 後半の回想シーンでは、河崎の過去が明らかにされます。真実を知った椎名は、ラストで河崎に粋な計らいを。 ここで主題歌の歌手ボブ・ディランをオチにしてるところが好きです。前半の伏線をきっちりと回収しているところは、構成がしっかりした映画だと思います。 それに、こういう荒削りな単館系の邦画好きなのです。 好き嫌いは分かれるでしょうが…。
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