わあああ変だ！　それが嬉しいアラン・レネ作品。思いついてもなかなか出来ないアイデアに溢れ、国民的映画監督の面目躍如の遺作。イギリスの戯曲をイギリスが舞台だと強調（ここポイント！）し、演劇のように映画にしたのに、紛れもなく映画なマジック。舞台もみたくなるのはレネの「面白がり力の高さ」か？　レギュラー俳優に加え、96年のＰＦＦ紹介時に新人だったサンドリーヌ・キベルランの参加が個人的に感慨深い。やはりアムールはフランスの得意科目であり続けて欲しい。