原作は知らないけれど

原作は知らないけれど、これは一本の映画としてすごく良く出来ていると思った。たぶん、原作で描かれている物語のごく一部なんだろうし、原作ファンからはなんか違うとか言われたりするんだろうけど。まず、こういうガッキーが見たかった、という部分が大きい。原作の主人公の絵柄とぜんぜん違うけど、実写版のほうがずっといいじゃない、と思える。まあ、最後の最後まで姉である中村優子さんと一緒のシーンがないから、不自然さが感じられないのだな。さすがに並ぶと相当年齢が離れている感がはっきりしてしまうので、そのぐらい年が違っているのに子供の頃にそういう関係性にならないと思うから。しかし、早瀬憩さんってはじめて意識して見たけど、すごくいい。こういうウェットな物語にすごく向いている感じがする。感覚的には「海街diary」みたいなお話だけど、基本的にこういうのは好きだから、何回も何回も繰り返し語られていいと思う。ただ、このお話の肝は主人公と、死んだそのお姉さんとの関係性だと思うけど、その辺が未消化な感じは若干あるかな。原作ではそこはどう決着をつけているのだろう？