男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

鑑賞日 2025/04/26  登録日 2025/04/26  評点 80点 

鑑賞方法 映画館 
3D/字幕 -/-
いいね!レビューランキング 19602位

繁田さんのお父さんよかったー

身体の大きい俊樹は家の中を鴨居や扉をくぐる時自然な感じによけて通る。フミ子が生まれた病院の外で、お父ちゃんと新おにいちゃんの俊樹は万歳を繰り返した。最初合わなかったタイミングがだんだんあってくるのが、ほほえましい。家族の物語なんだなと感じる。

いつも賑やかな俊樹に比べてフミ子はそっけなく見える。朝、見送る兄を振り返ってちょっと手を振る。婚約者のカラス語をみた兄のリアクションに付き合わない。だけどフミ子の中の喜代美は家族への思いを行動する。彦根に訊ねていく。お花を詰めたお弁当箱を繁田のお父さんに渡した。お兄には内緒で繁田のお父さんと手紙のやり取りをしている。

繁田のお父さんは、小さなフミ子が作った花まんまを食べるふりをした。きっと喜代美のおままごとに付き合わせられたことがあったにちがいない。俊樹と婚約者が彦根に行った時はもっぱらおしゃべりな長女や長男が対応した。お父さんは恐縮したままだった。子供たちは、父親を思ってたくさん話したのだろう。

私には、繁田のお父さんと喜代美の物語だった。
熱演の俊樹さんすみません。俊樹がいたから、繁田さんの家族の穏やかさがしみじみしたと思う。

俊樹の披露宴の祝辞で、射的で取ったと思い込んでいたピンクのウサギはお小遣いを使い果たしても取れなかった俊樹をみて射的屋のおじさんがくれたんだった、と思い出しました。一人で頑張ってきたと思っていたけど、いつも誰かに支えられてきた。ありがとう。はよかった。