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スーパーマン リターンズ
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3作目と4作目を飛ばしての鑑賞だが、時系列としては2作目の後に当たるらしい。 ただ、育ての父親がスーパーマン不在の間に亡くなっていたりと、以前のシリーズと若干の齟齬はある。 スーパーマンが5年間地球を留守にしていた理由があまりしっくり来なかった。 何故彼は惑星クリプトンの残骸を見るために宇宙へ飛び立ったのだろうか。 彼が地球へ再び戻った時、ルイスは既に婚約しており息子まで授かっていた。 息子がいるのに夫のリチャードとは正式に結婚をしていないという点が、後に大きな意味を持つことになるのだが、クラークは大いに落胆する。 それでも彼は事件の大小を問わずに人々を助け続ける。 今回もスーパーマンの前に立ちはだかるのは宿敵レックス・ルーサー。 彼はスーパーマン不在のために不起訴処分となり、悠然と詐欺行為を働きながら私腹を肥やしていた。 そして彼はスーパーマン誕生の地でもある北極を訪れ、クリスタルを盗み出す。 さらに彼はスーパーマンの弱点であるクリプトンの隕石を手に入れ、再び世界を破滅に導こうとする。 何だか1作目と変わり映えのしない展開で、とにかく上映時間が長い割に印象が薄かった。 前半のスーパーマンが飛行機の墜落を食い止めようとするシーンは臨場感があったが、それがピークだったようにも感じる。 スーパーマンとロイスのラブロマンスも中途半端。 そしてレックスの陰謀もいまひとつ分かりにくい。 映像はVFXにより派手にはなったものの、心に残るシーンはほとんどなかった。 主演のブランドン・ラウスはどことなくクリストファー・リーブの面影があったが、やはり印象は薄い。 ロイス役のケイト・ボスワースは可憐だったが、レックス役のケヴィン・スペイシーは愛嬌がなく、嫌悪感しか抱かなかった。 スーパーマンはこの後、『マン・オブ・スティール』で新たなシリーズに突入するので、そちらを期待したい。
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