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エリック・クラプトン『nothing but the blues』
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上映時間のほとんどが、Eric Clapton のライブなのですが、途中途中にブルーズの歴史がわかるように、過去の偉大なBlues Men が紹介されていくのです。 そして、もちろん、Clapton 本人のインタビューも盛りだくさんです。 これは、この映画がただのライブ映画ではなく、一つのドキュメンタリー映画としても仕上がっていることを意味します。 この映画は、1994年に発売されたアルバム“From The Cradle”をひっさげてのツアーのうち、1994年11月8日と9日に、サンフランシスコのフィルモアでのライブを編集したものです。 アメリカなどでは、1995年に公開されたのですが、なぜか日本では、映画館での上映は30年間封印されていたのです。 ただ、Blu-rayは発売されていたので、観ることはできていました。 “Tears In Heaven”で超有名なアルバム“Unplugged”に続いて、私の大好きなClaptonのソロアルバムといってもいいすぎではない、“From The Cradle”をベースにしたライブをドキュメンタリー映画に仕立て上げたのですから、もう、上映時間の約2時間弱があっという間に過ぎ去ります。 ブルースを聴く観客特有のノリ、そう、縦揺れをしている間に終わってしまったという感じでした(そういえば、この間のライブでも気がついたのですが、最近の若い人たちは、ブルースを聴くときに横揺れするんですね。あれはちょっと指導したくなってしまいますw)。 私の感じるところのこの映画の聴き所は、どれも素晴らしいのですが、“Five Long Years”“Someday After A While”と“Groaning The Blues”でしょうか。 どちらも、成熟し、テクニックも最高に達している時期のClaptonをじっくり味わうことができます。 また、“Malted Milk Blues”のような、生ギターで演奏される曲も捨てがたいですね。 いずれにせよ、黒人の過酷な強制労働、奴隷としての生活の中から生まれてきたブルーズが、Claptonの才能によって、現代に蘇ったのです。 わたしたちは、これをホワイトブルーズとよく呼びますが、Clapton自身はこの差別意識を感じられる呼び名を、どう思っているのでしょうか。 ロードショー館では、4月18日から5月1日までの2週間限定上映(例外館あり)。 しかも、上映館が限られているのですが(人口730万人を超える埼玉県でも1館だけ)、興味のある方はぜひご覧になって、Claptonのブルーズに涙してください。 ちなみに、寂しいのですが、私の行った上映回では20人弱の観客しかいませんでした。 私が涙する必要がありそうです。 付記:わたしたちは通常「ブルース」と濁らずに発音しますが、本映画の中では「ブルーズ」と表記されているので、それに従いました。
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