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鑑賞日 2025/03/27  登録日 2025/03/28  評点 44点 

鑑賞方法 VOD/YouTube 
3D/字幕 -/-
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新東宝のタイトルには騙されるな

 新東宝って、男優は宇津井健しかいないのか。何でもかんでも宇津井健が出てくる。そして女優はたくさんいるが、なんできつそうな女性ばかりなの。この映画に出ている高倉みゆきもきつそうだなあ。ウェキおじさんによると大蔵貢の妾だったとか。基本、大蔵貢の好きそうな女優ばかり揃えたんだな。私物化も良いところだ。まあ、映画監督や製作者が女優と関係を持ったり、自分の愛人を映画に出演させると言うのもよくある話だけど。女優の方も映画に出て有名になりたいばかりに、関係を持つ人も多いだろう。
 それにしても何という映画だろう。記憶喪失の王女様の記憶を回復させるために懸命に介抱する愛の映画だろうか、それとも無き王国の資金を巡るサスペンスなのか、それとも身分違いの男女の悲恋の物語なのか。
 時は日中戦争末期、おそらくはアジアの奥地にあったモンゴリアン王国が、日本が戦争に負けて王国が崩壊する。王族は逃げるが無事に逃げ延びたのか。戦中、王女の侍従をしていた山科大尉がふとしたことで街で見かけた女性がなんとモンゴリアン王国の王女ではあーりませんか。しかも彼女は記憶喪失。山科は一緒にモンゴリア王室に使えていた仲間に知らせるが、これが悪い奴等でモンゴリアン王国のスイス預金を奪い取ろうと策を練っている。王女は雷で記憶を取り戻し、海外亡命していたモンゴリアン王族がやってきて王女とともに王国復興をめざす。でも、王女と山科は相違相愛、でも許されぬ愛。そこに山科が務める会社の社長の娘(大空真弓)がからんできて。
 設定が荒唐無稽なのは許すとして。でも、想定が満州国だから、当時中国が強かったら大反対をしただろう。あの王国資金の横取りしようとしていた2人組がアホ過ぎてサスペンスにもならない。かといって悲恋物としても描き足りない。一体何がしたいの?なんかフィルム撮って上映すれば客が入った時代だから、こんなんでも客は入ったのかなあ。
 それにしても新東宝の映画タイトルってどうして映画の内容とかけ離れているんだろう。どこが「嵐に立つ王女」なの?
 唯一、まだきれいだった大空真弓を観られたことが拾いものかな。