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鑑賞日 2025/04/11  登録日 2025/04/12  評点 70点 

鑑賞方法 VOD/dTV(dビデオ) 
3D/字幕 -/字幕
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少し前を見れば楽しいこともあるかな

 低予算のハートフルアメリカ映画。時々、こういう映画が紹介されるよね。
 申し訳ないが、スタッフもキャストも寡聞にして知らない。
 微妙な社会問題をさりげなく描いており、こんな映画を撮れるのは女性監督だろうと思っていたが、男の監督だった。脚本が女性だった。男性監督でよくここまで微妙な問題を、さりげなく撮れたものだ。
 主人公のブリジット(ケリー・オサリヴァン、彼女が脚本を書いている)はレストランでホールで働いているが、給料のもっと良い子守の仕事をする。子どもの家庭はレズビアンの家庭。一方、ブリジットはパーティで知り合った男とSEXして妊娠し、堕胎するが、その後の出血がなかなか止まらない。レズの家庭で一方の女性は妊娠して子どもを産む。公園で授乳させると、うるさいおばさんがやってきて公共の場での授乳はやめろと言ってくる。守をする子どもは黒人の子ども。そして子守の家庭の隣には大学時代の同級生が住んでいて社会的に成功している為か、ブリジットを下に見て自分の家で料理をしろという。
 なんか、アメリカの(あるいはどこの国もか)抱えているいろいろな微妙な問題を詰め込んだ映画だ。それをさりげなく描いている。どれが解答なんてないけど。だって堕胎は今のトランプのせいで多くの州で禁止され、女性の堕胎の自由がなくなっている。映画では生命ではなく、まめみたいな物と言っている。だけど、堕胎の危険性も描いている。そしてマウントを取ってくる女も、社会的には評価されている。公園での授乳はどうかな。昔は当たり前に授乳していたのに、今はうるさい時代になったなあ。子どもが要求しているならそれが最優先だと思うけど。他人がとやかく言うことじゃないよな。
 なんかいろいろと息苦しいことが多いよな。でも毎日生きていかないとな。子どもが最初は意地悪だったけど、だんだん仲良くなって嬉しいなあ。
 子守の家庭で赤ちゃんを産んだ女性はカトリックで、赤ちゃんの洗礼を受けるんだけど、アメリカのカトリックは同性愛を認めているんだ。今のカトリックは変わってきているのかな。