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脱獄の掟
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「Tメン」に続きアンソニー・マンの映画を観ました。典型的なフィルム・ノワールと言って良いでしょう。やはり第2次世界大戦直後にこんな娯楽映画をとれるのは凄いよな。和暦にすると昭和24年の映画。日本映画では黒澤明の「野良犬」、小津安二郎の「晩春」の時代だ。日本はまだまだ戦後復興ままならない時期なのにアメリカはやっぱり金持だったんだなあ。 ストーリーは、ギャングのボスの罪を被って服役しているジョーは、刑務所で真面目にお勤めしていれば仮釈放になるのに、脱獄してボスから身代わりになった謝礼をもらうために逃避行を行いながらボスのところへ向かう。首尾良く行けばその後、南米へ逃げる予定だ。そこに女2人が絡んでくる。 「Tメン」では殆ど女が絡んでこなかったが、この映画では女が重要な役回りをしている。ただ、いわゆるファム・ファタールではないだろう。ジョーを巡って2人の女の恋の駆け引きと言っていい。ちなみに典型的なファム・ファタールで覚えているのはキューブリックの「現金に体を張れ」で、主人公が女のことを「一片のケーキのために母親だって売る女だ」と言っている。こういう女性だろうな。 全体に緊張感のある面白い展開をしてくれる映画だった。脱獄シーンは、まあこの時代だからしょうがないかもしれないけど、簡単すぎるな。警察の張った非常線をまんまと逃れて逃避行を行う設定はなかなかアイデアにあふれている。最後の対決シーンはお互いピストルで撃っているのだから身を守れば良いのに。「Tメン」でも言ったけど、やっぱり船での撃ち合いが出てきた。日活無国籍アクションなんか、アメリカ映画のこんな設定をまねたのかな。 悪役のボスをレイモンド・バーが演じている。ヒッチコックの「裏窓」の殺人犯であり、テレビドラマ「鬼警部アイアンサイド」のアイアンサイドだ。彼って顔の大きさは普通なのに体はものすごく大きいのね。太って体が大きくなったのかと思ってけど、生まれながらの体型だったのかな。だって顔腫れてないもん。
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