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トータル・バラライカ・ショー
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映画を観る前に事前情報をちょっと入れたところ、この映画ってドキュメンタリーだったんだ。観ながらハラハラしていた。だってジョイントしていた相手がロシア(ソビエト)の軍服を着た連中だよ、それに広場には大勢の観衆(数万はいただろう)だ。万が一、ジョイント相手のロシアの楽団が、あるいは聴衆がレニングラード・カウボーイズのふざけた態度に怒って彼らが拘束されてしまったら、と想像してしまった。てっきり赤の広場で櫓を組んでコンサートを行っていると思ったら、エンドクレジットでヘルシンキでコンサートが行われたことを知り安心した。 それにしてもレニングラード・カウボーイズのバンド名だってふざけている(ソビエトを茶化している)し、服装も軍服だし、演奏する楽曲もビートルズをやったり、態度もソビエトの軍人の肩を抱いて歌ったりして、ハラハラしちゃう。軍人の方は直立ままの姿勢で歌っているし。これも後から解説を読んで判ったのだけど、ソビエト崩壊でクビになった軍人達が音楽隊を作って活動していたんだね。だから、もう軍人じゃなかったんだ。映画を見終わってからほっとした。 映画は、コンサートを撮した映像で、特にカメラワークが素晴らしいわけでもないし、確かに観客の圧倒的な人数とか、ロシアの楽団達の人数の多さには驚かされるが、それ以上のものでもなかった。レニングラード・カウボーイズもバンドとしては上手いのかどうなのか、演奏される曲もカバーばかりで彼らのオリジナルがどんな物なのかも判らない。と言うことでコンサートのドキュメンタリーとしてみたら普通だったかな。
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