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フォールガイ
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フォールガイ スタントマンの世界を舞台にしたアクション・コメディ。監督は、スタントマン出身で、「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」「ブレット・トレイン」といった凄まじい?フィルモグラフィを持つデビット・リーチ。その名に恥じないというか、全編激しいスタントシーンのある場面の連続で、同経歴のハル・ニーダム(「グレート・スタントマン」など)の後を追っているような作品である。正直、この種の作品に、ライアン・ゴズリング、エミリー・ブラントといったビッグアクターが出るのかと意外であった(ただし、ゴズリングは製作者でもある)。けれど、改めて、両者のスターぶりが実感させられ、正直、雑な映画なのに結構楽しめた。両者の起用の他、成功の要因は、映画愛が満々であること。スタントマンとして下積みを経験しているデビット・リーチは、いかに下らなそうな映画であっても、現場は一丸となってよりいいものを作ろうとする一体感に溢れた場所であることをよくわかっている。それが我々にも伝わってくる。特に、ジョディ(エミリー・ブラント)が監督になれたチャンスをなんとか守ろうとするコルト(ライアン・ゴズリング)の気持ちにはうたれるものがある。また、まさに、縁の下の力持ちであるスタントマンに対する誇りと愛については、スタントマンのコルトが主役交代でスターになるハッピーエンドと思いきや、あくまでスタントマンのままの成功であり、リスペクトを感じる。加えて、この種のお決まりのラストのおまけ映像においても、ジャッキー・チェンのようなNGシーンで笑いをとるなんてことはしないのだ。 正直、前半部分のコルトとジョディの恋愛部分の展開の稚拙さ及び悪事の設定のまずさなど、指摘したくなる箇所は多々あるが、ギネスに載るような激しいスタントシーン、映画が作られる過程を見せてくれる喜びなどで、細かいことは気にならず、それだけで十分な気さえする。後、終盤に出てくる警察官を演じているのが誰か気になったが、本作の原案となったTVシリーズ「フォールガイ」の主役だったリー・メージャーズだとか。「誰が興味あんねん」って感じだけれど、こうした先人に対する思い入れもなんかいいと思う。
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