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ブルーピリオド
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ブルーピリオド 東京藝大を目指す高校生を描く漫画を原作にした実写映画。主人公のキャラ設定が実にユニークで、髪の毛を金髪に染め、酒もたばこもやる不良でありながら、しっかり勉強はしていて好成績。地頭の良さで、ハメの外し方も心得ていて、安全地帯に身を置いており、両親との関係も良好。しかし、友達と深夜まで遊びまくる日々になにか物足りなさを感じている。そんな主人公矢口が、ある日偶然に一枚の絵に憑かれたことで自分の目指すべきものに出会うという話。その方向というのが、それまで何ら絵も描いたことのない人間が東京藝大を目指すという途方もないものなのである。 自分の望むものに出会うという奇跡に加えて、自分には才能がないとしながらも、戦略をもって実現させようという能力を持っている。正直、芸術を扱うにしては、漫画的な軽さがあることは否定しないものの、芸術をテーマに、スポ根もののような展開は見ていて「上がる」。また、矢口を演じた眞栄田郷敦の美しさは格別。今回、その友人として、トランスジェンダーのゆかちゃんを重要な役として配置しているのも「今」に映画たりえている。 好きなことだから、限度を超えて打ち込める。そんな幸福な出会いの躍動感とともに、戦略を立て乗り切る快感もあって、胸躍る青春映画になっている。一方で、あまりに過酷な世界の中で、その舞台から去らざるを得ない数多くの者たちの哀しさもしっかりと伝わってくる。 我々にとって未知の世界である藝大受験の話とともに、「芸術」がこんなにわかりやすい答えを持っているとは考えられないものの、そんな世界に身を置いた気分にさせてくれる疑似体験型ムービーとしてよくできていると思う。
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