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モンキーマン
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モンキーマン インドが舞台のアクション映画。といっても、監督・主演のデーヴ・パテール(「スラムドッグ$ミリオネア」、『「ION/ライオン 〜25年目のただいま〜」でともに主演した俳優)は、インド系イギリス人で、アメリカ製作であることもあって、マハラムービーのような陽気さはない。ストーリーは、地下格闘技での殴られ役で生計を立てている主人公キッド(デーヴ・パテール)が、村を焼き討ちにされ、母親を殺された復讐を遂げるというもので、監督が影響を受けたブルース・リー作品を思わせる骨格にはなっている。ただし、その描写はアップを多用し極彩色の絵の具で塗りたくったようなハードなもので(正直、疲れる)、また、アクションについても、血みどろの痛みを伴うシーンの連続である。そこに加えて、ハヌマーンと呼ばれるインド神話の神(神猿であり、これが「モンキーマン」につながる)や、現在、インドで社会問題となっているマイノリティ(イスラム教徒)への非人道的行為を思わせるエピソードも含まれている。特に、最初の復讐に失敗したキッドが、寺院に逃げ込み、そこで、復活のための修練を積むエピソードで、インドの民族打楽器に合わせてトレーニングをするシーンはなかなかに「上がる」。 結局、ハヌマーンの化身となったキッドは、母の仇である警察署長や村の焼き討ちを命じた政治家(宗教家でもあるようだ)に対する復讐を遂げる訳であるものの、選挙では、多数派の優位は変わらない苦い結末になっている。マイノリティへの非人道的行為の描写においては、実際の暴行の映像を使われているようで、この作品、本国では上映できないとのことで、世界配給に手を貸したジョーダン・ピール監督(「アス」)の好む社会派映画としての要素も持っている。 そんな感じで、単純なアクション映画の様相を呈しながら、インド特有の文化、伝統加えての社会問題など、盛り沢山の要素が盛り込まれた作品になっている。
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