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鑑賞日 2025/03/17  登録日 2025/03/23  評点 82点 

鑑賞方法 VOD/Amazonインスタントビデオ 
3D/字幕 -/字幕
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原作の匂いは感じられる

面白かったし、原作の「空気」を映像を通じて初めて知ることができたのはとてもいい。マット・デイモン演じる主人公の火星での圧倒的な孤独感、それを感じられたことがこの映画の意義。ただ、3点原作からの改変点が納得行かないのは指摘したい。
まずはタイトル。なぜオデッセイ?英題は原作通り直訳すれば火星の人。それでいいじゃないですか。なぜ改変?
そしてラストの改変2点はある意味本作品のリアリティをとても殺いでしまったのが非常に残念。1つは彼があっさりと仲間たちの宇宙船がやってこられる場所までたどり着いてしまったこと。これは尺が長くなるからしょうがないとも言えようが、それがどれだけ奇跡的なことだったのかが感じられなくなってしまった。
そして、もう1点は、主人公を最後に救うのが船長自ら私が行くと言って行ったこと。これはプロとして大失格でしょう。そもそもスペシャリストがいるわけで、明らかに技量の下の船長が彼を救おうと自ら動くなんてとんでもない。失敗したときに誰が指揮するのか、ということも考えて欲しい。
そんなわけで、この3点にはとても不満が募ったが、火星での生活がイメージできたこと、主人公が生きていると地球や宇宙船クルーたちが知ったときと、救出されたときの感動は原作と同じ気持ちを味わえたので加点しておこう。