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小早川家の秋

  • こはやがわけのあき
  • The End of Summer/Early Autumn
  • The End of Summer/Early Autumn

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  • 平均評点

    76.5点(288人)

  • 観たひと

    421

  • 観たいひと

    27

  • レビューの数

    66

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1961
公開年月日 1961/10/29
上映時間 103分
製作会社 宝塚映画
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ カラー/スタンダード
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督小津安二郎 
脚本野田高梧 
小津安二郎 
製作藤本真澄 
金子正且 
寺本忠弘 
撮影中井朝一 
美術下河原友雄 
音楽黛敏郎 
録音中川浩一 
整音下永尚 
照明石井長四郎 
編集岩下廣一 
衣裳斉藤はな 
岡本忠治 
製作担当者安恵重喜 
助監督竹前重吉 
記録鈴木伸 
スチル秦大三 

キャスト

出演中村鴈治郎 小早川万兵衛
原節子 小早川秋子
小林桂樹 小早川久夫
新珠三千代 小早川文子
島津雅彦 小早川正夫
司葉子 小早川紀子
白川由美 中西多佳子
宝田明 寺本忠
浪花千栄子 佐々木つね
団令子 佐々木百合子
杉村春子 加藤しげ
加東大介 北川弥之助
東郷晴子 北川照子
森繁久彌 磯村英一郎
山茶花究 山口信吉
藤木悠 丸山六太郎
笠智衆 農夫

解説

他社進出三本目として小津安二郎がメガホンをとるホームドラマ。脚本は「秋日和」につづいて野田高梧と小野安二郎のコンビが執筆。撮影は「女ばかりの夜」の中井朝一。宝塚映画創立十周年記念作品でもある。昭和36年度芸術祭参加作品。

あらすじ

秋子は小早川家の長男に嫁いだが、一人の男の子を残して夫に死なれてからは御堂筋の画廊に勤めている。代々、造り酒屋で手広い商売をしてきた小早川家も、万兵衛が六十五になり今は娘の文子のつれあい久夫に仕事が渡り、万兵衛は末娘の紀子と秋子をかたづけるのに頭をつかっていた。文子たち夫婦も、店の番頭信吉、六太郎も、この頃、万兵衛の妙に落着かない様子に不審を抱いていた。或る日、六太郎は掛取りを口実に万兵衛の後をつけた。万兵衛は、素人旅館「佐々木」に入っていった。女道楽ばかりしてきた万兵衛で、競輪の帰り十九年振りにバッタリ逢った焼け棒杭がつねだった。つねは百合子と二人で暮らしていて、百合子は万兵衛をお父ちゃんとよんでいる。秋子には、万兵衛の義弟に当る弥之助の世話で磯村との話が進んでいた。磯村は一生懸命であるが、秋子の気持はどうもふんぎりがつかない。一方、紀子もお見合いをしたもののこれも仲々決めようとしない。紀子は、札幌に行った大学助教授寺本に秘かな愛情を寄せていた。亡妻の法事の日、嵐山で一晩楽しく過ごした小早川家一族は、万兵衛の病気で大騒ぎとなった。心臓が痛いというのである。が、翌朝になって万兵衛は、ケロリとして起き上り皆を驚かした。万兵衛はその日にまた佐々木の家に行った。万兵衛はつねと一緒に競輪を楽しみ、その晩佐々木の家で心臓の発作を起して息を引き取った。お骨ひろいに一家は集った。久夫はいよいよ合併が近いことを洩らした。小早川家の商売も、大資本の波におしまくられ企業整理のキッカケが、万兵衛という柱が亡くなって一遍にやって来たのだ。文子は「小早川の家が何とかもったのも、お父ちゃんのお蔭やったんや」とつくづく思った。紀子は札幌に行く決心をした。秋子も心から賛成したが、自分は再婚しないで今のままでいようと思った。火葬場の煙は一族の者にそれぞれの思いをしのばせながら秋めいた空に消えていくのだった。

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