深夜の立川基地付近で武器弾薬の取引きをしていた桜組と大槻組の幹部は、突如数名の男にマシンガンで襲撃され全滅した。緊急手配により真辺公一が容疑者として逮捕された。踊り子のサリーとしけこんでいた田島は、このニュースを聞いて慌てて立川署にとんだ。一課の熊谷警部はオトリ捜査を決意していたので、私立探偵田島の協力に喜こんだ。田島は手はず通り真辺をひっさらって逃げ出した。真辺の案内で、六本木のガソリンスタンドに車を乗り入れ、隣のクラブ“エスカイヤ”に行き、彼の仲間の吉浜や林を紹介された。そこへ社長の畑野も帰って来た。畑野は田島の身許の照会を部下に命じた。田島は、田中一郎と変名前科もののの網走帰りで、父親がカソリックの神父ということになっていた。ふにおちない畑野は田島を教会に連れて行った。教会にいた父親は自らを“田中神父”と名乗り、面くらう田島に熊谷警部から話が伝わってると話す。熊谷警部も神父に変装していて小型無線録音機を田島に手渡した。田島はこれに畑野達の密談を録音しては助手の内堀に渡した。或る日、畑野の情婦千秋が現われた。田島は千秋のスーツにマイクを放りこんでおいた。ところが、熊谷警部の神父姿から、田島は身許がばれてしまった。畑野は、真辺と田島を消そうと図った。真辺は吉浜と相射ちに倒れたが、田島は巧みに逃れ、エスカイヤの地下室に忍びこんだ。そこにはマシンガンが山のように積まれていた。そこには千秋がいた。千秋は父が経営していたガソリンスタンドを畑野に取られたため、復讐を狙って畑野の女となっていたのだ。田島と千秋は手を結ぶことにした。だが、スタンドの老サービスマン紅木がこれを知った。紅木こそ畑野達の黒幕だったのだ。田島は山とつんであるマシンガンをつかみ取り、紅木達と射ち合った。そこへ熊谷警部が指揮する警官隊も躍りこんで来た。その夜ギャング団は一網打尽に逮捕された。身よりのない千秋は田島の事務所で働くことになった。