インドネシアのジャカルタ。スラム街にある30階建ての高層ビルは、麻薬王タマ・リヤディ(レイ・サヘタピー)の支配下にあるギャングや殺し屋、ドラッグの売人たちのアジトだった。その難攻不落のビルは、ライバルのギャングはもちろん、警察でさえ恐れをなして近付かない。だが、小雨降り注ぐある日、ワヒュ警部補の指揮下、ジャカ巡査部長(ジョー・タスリム)率いる20人のSWATチームが、タマ逮捕を目的にビル奇襲計画を実行。その中には、間もなく父親になる新人警官ラマ(イコ・ウワイス)の姿もあった。見張りを倒して突入に成功したSWATは、タマの部屋がある15階を目指して進む。その15階では、強力なキックと拳を持つ最狂戦士のマッド・ドッグ(ヤヤン・ルヒアン)と凄腕の頭脳派アンディ(ドニ・アラムシャ)がタマをガードしていた。各フロアを制圧しながら階段を駆け上がるSWATだったが、やがて侵入に気付いたタマが迎撃を開始する。意表を突かれ、次々と血の海に沈むSWAT。さらに、ビル外を警備していた別のチームも壊滅状態に。ビルの各階に設置されたスピーカーからは、住人にSWAT撃退への協力を求めるタマの声が鳴り響く。このままでは全滅すると悟ったジャカは、応援要請をワヒュに申し入れる。しかし、この作戦はワヒュの独断によるもので、警察上層部の許可を取っていないため、応援は期待できないことが明らかに。マッド・ドッグ率いるギャングの銃撃に次々と倒れる隊員たち。退却を試みたワヒュやジャカ、ラマたちだったが、ビルの内外から銃撃され身動きが取れなくなってしまう。やがて、マッド・ドッグとジャカによる一対一の激しい戦いが始まると、超人的な身体能力の高さと高度な格闘スキルを駆使してラマは上階を目指す。ラマには、タマ逮捕以外の秘められた重大なミッションがあったのだ……。