『アルファヴィル』Alphaville, une étrange aventure de Lemmy Caution, 1965,ジャン=リュック・ゴダール
その昔は『アルファビル』と表記していたのね。それにしてもこのポスター、カッコ良すぎじゃない?
朝ネットサーフィンしてたら、この作品がUNEXTで新着入荷案内があって、ちょっと観始めたらこれがもう止まんない。多分レンタルヴィデオかなんかで初見してから早30年以上経っているはずで、今回は2回目の鑑賞。これがまた滅法オモロい。申し訳ないけど『バビロン』観た後のモヤった消化不良が一気に解消する快感。
ホテルのフロントでチェックインしてエレヴェイターで階上へ移動する一連のアクションの流れるような長回しからコッチの気持ちもってかれる。ゴダール特有の階上から屋外への俯瞰のパンショットも健在でチョー気持ちがいい。
これだよ、これこれ、これが映画であって、映画の剽窃や引用やパロディがあったからといって映画を語ったことにはならない。『バビロン』には狂乱や混沌や際どいエログロは存在しても身体が捩れてしまうような痺れる狂気がない。
はっ!いつのまにかゴダールをダシにチャゼルを語ってしまった(汗)。