風と共に去りぬ

かぜとともにさりぬ|Gone With the Wind|----

風と共に去りぬ

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レビューの数

109

平均評点

80.5(723人)

観たひと

1137

観たいひと

91

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1939
公開年月日 1952/9/4
上映時間 233分
製作会社 M・G・M映画
配給 MGM日本支社
レイティング 一般映画
カラー カラー/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「白昼の決闘」「ジェニーの肖像」などの製作者デイヴィッド・O・セルズニックが1939年に完成した長編テクニカラー作品(上映時間228分)で、ベストセラーになったマーガレット・ミッチェル原作小説の映画化。監督は「ジャンヌ・ダーク」のヴィクター・フレミング、脚本はシドニー・ハワードの担当。撮影は「テレヴィジョンの王様」のアーネスト・ホーラーで、レイ・レナハン(「白銀の嶺」)とウィルフリッド・M・クライン(「二人でお茶を」)が色彩撮影に協力している。作曲はマックス・スタイナー、美術監督はリール・ホイラーが当たっている。主演は「欲望という名の電車」のヴィヴィアン・リーと「栄光の星の下に」のクラーク・ゲイブルで、「女相続人」のオリヴィア・デ・ハヴィランド、レスリー・ハワード、イヴリン・キース(「千一夜物語」)、トーマス・ミッチェル(「夢見る少女」)、バーバラ・オニール(「扉の蔭の秘密」)、アン・ルザーフォード(「虹を掴む男」)、ジョージ・リーヴス、フレッド・クラインらが助演する。なおこの作品は1939年度アカデミー作品賞をはじめ監督、主演女優、助演女優、脚色、色彩撮影、美術監督、編集、サルバーグ記念、特別と10の賞を獲得した。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

前篇=1861年、南北戦争が始まろうとする直前。ジョージア州タラの大地主ジェラルド・オハラ(トーマス・ミッチェル)の長女スカーレット(ヴィヴィアン・リー)は、樫の木屋敷と呼ばれる同じ大地主ウィルクス家で明日開かれる野外宴会に、そこの嫡子で彼女の幼馴染みであるアシュリー(レスリー・ハワード)と彼の従妹メラニー(オロヴィア・デ・ハヴィランド)の婚約が発表されると聞いて心おだやかでなかった。激しい気性と美しさをあわせ持つスカーレットは、多くの青年の憧れの的であったが、彼女の心はアシュリーとの結婚をかたく決意していたのだ。宴会の当日スカーレットは想いのたけをアシュリーにぶちまけたが、彼の心は気立ての優しいメラニーのものだった。スカーレットはそこで、チャールズトン生まれの船長で素行の評判の良くないレット・バトラー(クラーク・ゲイブル)に会い、彼の臆面のない態度に激しい憎しみを感じながら、何か惹きつけられた。突然、戦争の開始が伝えられ、スカーレットは失恋の自棄からメラニーの兄チャールズの求婚を受け入れ結婚した。メラニーと結婚したアシュリーもチャールズも戦争に参加した。だがチャールズは戦争で病を得て死に、スカーレットは若い身を喪服に包む生活の味気なさからアトランタのメラニーの元へ行き、陸軍病院のバザーでレットと再会した。レットは強引に彼女に近付いてきた。戦況はその頃南軍に利なく、スカーレットとメラニーは看護婦として働いていたが、やがて、アトランタは北軍の接近に脅えた。スカーレットと生まれたばかりの子供を抱えたメラニーは、レットの御する馬車で故郷へと向かった。レットは途中ひとり戦線へ向かい、のこされた2人はやっとの思いでタラの地に着くが、すでに廃墟になって、北軍にすっかり蹂躪されたあとだった。後篇=戦争は南軍の敗北に終わった。捕虜になっていたアシュリーがかえって来てメラニーを喜ばせたが、スカーレットは再び彼に愛を告白してはねつけられた。タラは重税を課され、土地を守る決意を固めたスカーレットは、その頃北軍の営倉に捕らえられていたレットに金策を頼みに行ったが、断られた。彼女は妹スーレン(イヴリン・キース)の許婚フランクが事業に成功しているのを見て、欺いて彼と結婚し、事業を自分の手中に収めてアシュリーを仲間に引き入れ、唯金儲けだけに生きるようになった。フランクが死んで、スカーレットはレットと結婚し、娘ボニーを生んだが、まだアシュリーへの想いが断ち切れず、レットはもっぱらボニーへ愛情を注いだ。こうした結婚生活の不調和から、レットはボニーを連れロンドンへ行ったが、ボニーが母を慕うので再び戻ってきた。ところがボニーが落馬して死に、メラニーも病死してしまった。このためレットとスカーレットの結婚生活はまったく破れ、レットはチャールズトンへと去っていった。スカーレットはこのとき初めてレットを愛していたと気付くが、一番愛しているのはやはりタラの土地であった。彼女はタラに帰ってすべてを考え直そうと決心した。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2011年5月上旬号

第二回 午前十時の映画祭:「風と共に去りぬ」「ドクトル・ジバゴ」

2010年1月上旬号

DVDがおもしろい!:DVDコレクション No.449 「風と共に去りぬ」

2004年12月上旬号

DVDコレクション :第174回 「風と共に去りぬ」

1994年7月上旬特別号

ビデオ:スペシャル・レポート 「風と共に去りぬ」50周年記念マスター発売

1972年6月下旬号

S・Bスペシャル ミュージカル2本:風と共に去りぬ

1967年4月下旬号

新作グラビア:風と共に去りぬ

1961年8月上旬号

旬報万年筆:復活した「風と共に去りぬ」

1952年10月下旬号

外国映画批評:風と共に去りぬ

1952年9月下旬号

「風と共に去りぬ」はいかに宣傳されたか:

1952年7月上旬夏季特別号

外国映画紹介:風と共に去りぬ

1952年4月下旬号

シナリオ:風と共に去りぬ(後篇) D・O・セルズニック製作 M・G・M映画

1952年4月上旬特別号

新作グラフィック:風と共に去りぬ

特別掲載シナリオ:風と共に去りぬ

2024/12/18

2024/12/19

75点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


重い腰を上げて、ようやく見た

ネタバレ

風と共に去りぬ
アカデミー賞の10部門で受賞し、かつて、毎日、世界のどこかで上映されていると言われ、インフレ換算するといまだに興行収入歴代1位の映画史に残る作品。加えて、映画狂を自称する自分でありながら、ヒロインのスカーレットに対するアレルギーがあって長らく敬遠してきた。そして、ようやく重い腰を上げた。かつて、戦時中、外地で本作をみた小津安二郎がこのような作品を作るアメリカと戦争しても勝てるはずがないといったように、1933年製作作品でありながら、テクニカラーによる画は、絵画をみているように美しく、アトランタの大火災や夥しい数の戦傷者のモブシーンなど、CGなどない映画黄金期ならではの実物によるスケール感は圧倒的である。映画の構成も、前半は南北戦争のスペクタクルから、後半は敗戦からの再生・復活の快感ともに、ドロドロとしたメロドラマとヒットする要因を備えている。
 しかし、予想した通り、スカーレットの自己中、身勝手さにあきれて笑いが出る位で、どうにも受け入れがたい。自分の美貌に圧倒的な自信を持ち、すべての男は自分に特別な好意を持つと思い込む。また、目的のためには手段を選ばない。逆に言うと、原作者のマーガレット・ミッチェルの生きた20世紀当初、女性解放など影も形もない時代において、これだけ自己主張の強いヒロイン像を作り出したことは画期的だったと思う。確かに、次々に襲いかかる苦難に「明日になれば」と立ち向かい、愛についても自分の気持ちを押し通す女性像は、それが現実には許されない時代においては、理想だったし魅力的だったと思う。ただ、都合の良い時に、男を利用したりするのは、強さよりもズルさにみてしまうし、愛してくれる相手のことを考えない自己愛の強さはやはり共感できない。実は、スカーレットを演じたヴィヴィアン・リーは、当時の恋人ローレンス・オリビエに会いたいがために、早く撮影が終わる様にせかしていたらしい。まさにスカーレットそのもので、その意味で、まさに唯一無二存在で、この人なしには本作はできなかったと思う。
 一方で、北軍と南軍の間をしたたかに立ち回り、形式・因習にこだわらないレッドバトラーについては、クラーク・ゲイブルという最高のキャスティングを得て、魅力たっぷりのヒーローになっている。ただし、考えてみれば、バトラーとスカーレットは因習にこだわらない自由な生き方をするという意味では、同種の人間であり、それを女性なら認めず、男性なら許容するというのは、僕もいささか「男性至上主義」に毒されているもしれない。加えて、スカーレットを相反する常に他者のことを思いやる天使のようなメラニーは、男目線が作り上げた都合の良いキャラなのかもしれない。
 いろいろと批判めいたことを書いたが、戦争を舞台にした大叙事詩のスケール感だけでなく、物語の展開も3時間42分という長尺を感じさせない面白さで、映画史上に残る作品であることは認める。

2024/01/03

2024/01/03

92点

テレビ/有料放送/WOWOW 
字幕


また観た

リビングでじっくり見られるのはお正月くらいか。
ながら見をしていても途中からガばっと起きだして観てしまった。
時代背景で黒人に対して差別的な発言態度は仕方がないが、今後は名作であっても一言断りが入るのだろう。
かつて一年365日地球上でこの映画が上映されていない日はないといわれていたのに。
しかし時代が変わろうとも主人公のスカーレット・オハラの生き方とともに圧倒的な力を持った映画だ。

2023/07/29

2023/08/27

73点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 


セットが素晴らしい

カラーでこのセットを見る素晴らしさ。この映画が1939年に作られた事に驚き。1本の映画にここまで資金を投入することの出来る国に戦争を仕掛ける日本のなんと愚かなこと。黒人の描き方は差別そのもの。南北戦争時代のプランテーションが舞台なので当然ではあるが。にしても、字幕スーパーの黒人乳母の日本語セリフまで「~ですだ」で終始。これは戦後日本人の黒人差別思想だろう。

2023/04/24

2023/04/24

70点

購入 
字幕


「風と共に去りぬ(後編)」・前編は傑作、後編は凡庸

2023年4月24日に鑑賞。DVDにて。1時間54分25秒(前編1時間37分32秒=全編3時間31分57秒→公開60周年版は、3時間54分[234分]である)。スタンダード・テクニカラー。SELZNICK INTERNATIONAL PICTURE=METRO-GOLDWYN-MAYER。

後編は、父親の死の1885年~1890年?が舞台です。

本作の秘密が分かった。前編は傑作、後編は凡庸である。前編はジョージ・キューカーが監督したのでしょう。後編の監督がヴィクター・フレミングでしょう。

★前編にあったカメラ技巧も全くない。『カメラアングルが工夫されている。地面に穴を掘ったかのようなローアングルの仰角撮影、中空からのクレーンの俯瞰移動撮影、ローアングルの仰角のズームとズームバックなど』が全くない。これは監督が交代したからでしょう。間違いない。画面を観たら全然、前編と後編は違う。

後編のラストの(1時間48分01秒)から、突然またカメラ技巧が使われる。メラニーの死の後、バトラーへの愛に気づいたスカーレットが「レット!どこにいるの?待って!」と外へ出て走る。ローアングルの仰角撮影。カメラがスカーレットを追って中空からの移動撮影。そしてカメラが2人にズームする。このラストのパートは体調を崩したヴィクター・フレミングに代わってサム・ウッドが撮影したのでしょう。

ラスト、バトラーに去られたスカーレットに父親の言葉「本気かね?タラの土地が無意味だと?この世で頼りになる唯一のものが土地だ」バトラー「僕より愛しているものが君にはある。タラだ。タラのこの赤い土地がお前の支えなんだ」父親とバトラーの声が繰り返す。

スカーレット「タラ!故郷よ!彼を連れ戻す方法は、故郷に帰って考えるわ。明日に望みを託して」→★スカーレットはバトラーを諦めた訳ではないのだ!続編を作る気なんですね。

そして、奥にオハラ家の邸宅、手前に巨木、夕焼けの中、スカーレットが立ち上がる。★これは、前編のラストと同じ映像を使っている。

今となっては、南部の特権階級意識や黒人奴隷や貧乏白人への差別などが散見される。アシュリー「オークス屋敷の園遊会を思い出すよ。君は大勢の男性に囲まれて・・・」スカーレット「あの私はもいない。思いは何も叶わなかった」アシュリー「懐かしいな。静かな農園の夕暮れ、★黒人の平和な笑い声、黄金色の安らぎに身を任せて・・・」スカーレット「振り返ってはいけないわ」

「風と共に去りぬ」は、前編は傑作、後編は凡庸です。

父ジェラルド・オハラの墓碑銘『Gerald O'Hara Born in county Wicklow Ireland June 2. 1801 Died Nov. 14 1885』

メラニーが読む本『デヴィッド・カパフィールドの生涯』

2023/04/23

2023/04/23

90点

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字幕


54年ぶりに鑑賞する・「風と共に去りぬ(前編)」

2023年4月23日に鑑賞。DVDにて。1時間37分32秒(後編1時間54分25秒=全編3時間31分57秒→公開60周年版は、3時間54分[234分]である)。スタンダード・テクニカラー。DAVID O. SELZNICK INTERNATIONAL PICTURE=METRO-GOLDWYN-MAYER。

映画館で中学3年で観て以来、54年ぶりに鑑賞する。

今改めて観ると実に面白い。

テーマはこれでしょう。父ジェラルド・オハラ「タラをお前にやる。この世で永遠に価値を失わないのは、土地だけだ。お前にも半分アイルランド人の血が流れている。アイルランド人にとって土地は母親に等しい。お前にも、必ず土地への愛着が湧いてくる」

今となっては、南部の特権階級意識や黒人奴隷や貧乏白人への差別などが随所に散見される。黒人女マミー「礼儀をわきまえないのは、奴隷と一緒です」「貧乏白人の世話を奥様がするなんて」ジョン・ウィルクス「州の絶対的な権利として奴隷制度を維持する」スカーレット「もたもたしてると売り払うわよ」

メラニー「ここは(オークス農園)、お屋敷というより優雅な別世界だわ」アシュリー「永遠には続かないだろう」メラニー「大丈夫。私たちの世界はどんな戦争も邪魔できない」

カメラアングルが工夫されている。地面に穴を掘ったかのようなローアングルの仰角撮影、中空からのクレーンの俯瞰移動撮影、ローアングルの仰角のズームとズームバックなど。

全編を通して、クラーク・ゲイブルが最高です。前編でアトランタ陸軍病院でのバザー・ダンス・パーティで、ダンス相手をオークションする場面。バトラー「チャールズ・ハミルトン夫人(スカーレット)に150ドルを」スカーレット「お受けします」→ここで、スカーレットの方を見たクラーク・ゲイブルの笑顔が最高に色気がある。このカットが白眉である。

このパーティで兵士が「南部連合のために貴金属の寄付を」と回って来る。バトラーは金の葉巻入れを、メラニーは結婚指輪を、スカーレットも指輪をバスケットに入れた。なるほど。

「風と共に去った」のは何か?「文明」である。だが、この「文明」は、南部から見たものである。

開巻の字幕『騎士と綿花に表されし古き南部。この麗しき大地にてつわものどもがついに決起せり。失われしは、騎士と淑女、主人と奴隷の理想郷。それはもはや、偲ばれる遠い過去に過ぎず、文明は風と共に去りぬ A Civilization Gone with the Wind・・・』

画面では、原作:Margaret Mitchell、監督:Victor Fleming(ジョージ・キューカー、サム・ウッドも監督しているという)、脚本:Sidney Howard、音楽:Max Steiner、美術:William Cameron Menzies、撮影:Ernest Haller、特殊撮影:Jack Cosgrove、衣装:Walter Plunkett、助監督:Eric G. Stacey である。

出演は、
・ジョージア州のオハラ家の農場「タラ TARA」
Thomas Mitchell(父ジェラルド・オハラ)、Barbara O'Neill(母エレン・オハラ)、Vivian Leigh(スカーレット・オハラ/17-18歳?)、Evelyn Keyes(妹スエレン・オハラ/15-16歳?)、Ann Rutherford(妹キャリーン・オハラ/13歳と言う)、George Reeves(ブレント・ターレトン/スカーレットの取り巻き)、Fred Crane(スチュアート・ターレントン/スカーレットの取り巻き)

・[召使たち]
Hattie McDaniel(黒人女性マミー)、Oscar Polk(黒人ポーク)、Butterfly McQueen(黒人娘プリシー/メラニーの召使)、Victor Jory(農場の監督官ジョナス・ウィルキンソン/白人)、Everett Brown(黒人ビッグ・サム/リーダー)

・「ウィルクス農場 [Twelve Oaks]」
Howard Hickman(当主ジョン・ウィルクス)、Alicia Rhett(娘インディア・ウィルクス/妹)、Leslie Howard(息子アシュリー・ウィルクス/兄/南軍少佐)、Olivia de Havilland(メラニー・ハミルトン/従妹/アシュリーの妻)、Rand Brooks(チャールズ・ハミルトン/メラニーの弟/インディアの恋人/スカーレットの最初の夫/南軍大尉/戦病死)、Carroll Nye(フランク・ケネディ/負傷しアトランタの病院でスカーレットに会い「妹スエレンは?」と聞く)、Clark Gable(Rhett Butler/チャールストンから来た客)

・[アトランタ]
Caura Hope Crews(伯母ピティパット・ハミルトン)、Eddie Anderson(伯父ピーター)、Harry Davenport(医師ミード)、Leona Roberts(ミード夫人)、Jane Darwell(メリウェザー夫人)、Ona Munson(ベル・ワトリング Belle Watling/酒場女/メラニーと心を通わせる)。

画面では、他にワード・ボンド Ward Bond、Yakima Canutt、Mary Anderson、Cliff Edwards 他の名前がある。

『オークス農園 所有者ジョン・ウィルクス TWELVE OAKS John Wilkes, Owner Anyone disturbing the Peace on this Plantation will be Prosecuted.』

日時計のような看板『DO NOT SQUANDER TIME. That is the stuff life is made of.(時を無駄にするなかれ。人生は時の積み重ねである)』→看板に最上段頂点に「Ⅵ」があり、△ 三角形の左斜辺に「Ⅶ」その下に「Ⅷ」、底辺に左から「Ⅸ」次に「Ⅹ」から右端に「Ⅲ」がきて、右の斜辺に下から「Ⅳ」上に「Ⅴ」と数字が並んでいる。→これは、日時計でしょうか?

南軍でも『ジョニーが帰還するとき』が演奏されている。

2022/11/23

80点

選択しない 


壮大なスケールの昼メロ

内容は壮大なスケールの昼メロと揶揄したくなるが、あの長時間を飽きさせないでみせる語り口は見事。アトランタの火事のスペクタクルシーン、南軍の野戦病院を引きで見せた際の圧倒的な傷痍軍人の数などが印象に残る。あの雄大なタラのテーマは聴いているだけで涙が出てくる。もはや「パブロフの犬か俺は?」と思うぐらいだ。
 ただ、どうしても、あのアメリカを象徴しているようなスカーレット・オハラの自己中心的な態度が癇に障り好きになれない。ラスト、あらゆるものを失いながらも明日にかける姿は感動的ではあるが。