マーサの幸せレシピ

まーさのしあわせれしぴ|Bella Martha|Mostly Martha

マーサの幸せレシピ

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レビューの数

22

平均評点

72.1(129人)

観たひと

229

観たいひと

12

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 ドイツ
製作年 2001
公開年月日 2002/11/16
上映時間 105分
製作会社 ババリア・フィルム=キノウェルト・フィルムプロ=パロマール=パンドラ・フィルムプロ=プリスマ・フィルム=ライ・シネマフィクション=SRG・SSRイデ・スイス=シュウェッツァー・フェルンスヘン=SWR=T & Cフィルム=テレクラブ=WDR=アルテ=ORF
配給 アミューズピクチャーズ
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSRD

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

シェフの仕事一筋に生きてきた女性の人生の転機を描いた心温まるダイニング・ムービー。製作は「アンダーグラウンド」「ポーラX」「べレジ-ナ」のカール・バウムガートナー。監督は、ドイツの新鋭女性監督サンドラ・ネットルベック。出演は、「悦楽晩餐会」のマルティナ・ゲデック、「恋ごころ」のセルジョ・カステリット、「セレブレーション」のウルリク・トムセンほか。2002年ドイツ映画賞最優秀女優賞(マルティナ・ゲデック)・同年クレイユ国際女性映画祭最優秀作品賞受賞。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ドイツのフランス料理店で働くマーサ(マルティナ・ゲデック)は絶対味覚を持つ一流シェフだが、自分の殻に閉じこもっている女性だ。ところが、急逝した姉の8歳の娘リナ(マクシメ・フェルステ)と一緒に暮らすことになり、生活が大きく変わり始める。マーサの料理も子守の女性も拒むリナだったが、陽気なイタリア人シェフのマリオ(セルジョ・カステリット)に心を許し、休日はマーサの家で彼の料理を食べたいと言い出す。当初彼を嫌っていたマーサも、マリオの優しさと愛情のこもったイタリア料理に心が和み、次第に彼を愛し始めていた。そんな矢先、マーサはリナが学校をさぼって徘徊している事を知り、さらには父のいるイタリア行きの切符を買おうとして補導されてしまい、自分が母親代わりになれないと知り落ち込む。その夜、料理を持って家にきたマリオと遂に結ばれるのだった。翌朝、マーサが探してあげていたリナの父ジュゼッペ(ディエゴ・リボン)が現れ、リナを引き取って行く。マーサはリナを失って心を痛め、マリオにきつくあたり、店では店長と口論の挙句に辞めてしまう。そんなマーサは決心し、マリオと共にリナの元へ向かうのだった。そして2人は結婚する。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2003年1月上旬新年特別号

劇場公開映画批評:マーサの幸せレシピ

2022/04/02

2022/04/02

79点

その他/録画BSプレミアム 
字幕


頑固者同士

  何度か観ているのでそれなりだった。

 頑固で、融通の利かないマーサ(マルティナ・ゲデック)が、姉の子のリナ(マクシメ・フェレステ)と仲が良くなるのが早過ぎるような気がした。

 しかし、リナも頑固者だがら、マーサと似た者同士であり、お互いに人付き合いが上手くいかないことは分かっているから、なおさら通じ合ったのだろう。

 それが、懐の深いマリオ(セルジオ・カステリット)によって、また、マリオがマーサのシェフとしての力を認めていることによって、ほぐれていったのだろうと思った。そこが面白い所だった。

2021/09/09

2021/09/10

65点

テレビ/無料放送 
吹替


ガンコ料理人(味の分からん奴は二度と来るな。)

サンドラ・ネットルベック監督による、仕事人・心のふれあいドラマ。
🔪🧅🌶️・・・👩‍👧・・・🍷🍽️🥩・・・🥟🥗・・・🍝👧・・・🎫🚄🚃🚃・・・💑👰🤵
一流フランス料理店の厨房を任されているシェフ、マーサ(マルティナ・ゲディック)は姉の交通事故死により、姪のリサとくらしはじめる・・・。

(冒頭でマーサがセラピーを受けているシーンが面白い。延々と料理の話をするマーサに、セラピストもマーサ自身も何のためのセラピーなのか分からない。マーサは、オーナーの命令で来ていると言う。物語が進んでいくと目的は何となく分かってきます。)

2020/09/20

100点

選択しない 


気になっていたオリジナル版

私はリメイクされたハリウッド版を先に観ました。数年前に観てから、ずっとオリジナル版が気になってました。
今回めでたく初鑑賞。率直に言って、オリジナル版の方が上でした。格調の高さが違います。
主人公マーサを演じたマルティナ・ゲデックの透明感ある美しさも魅力的でした。コックコートの白さが彼女の美白を更に際立たせるのだから、惚れ惚れしました。
鑑賞後はリメイクされたことに納得も出来ました。

ドイツ映画という括りでいうと、こんな洒落た映画があったのだと意外でもありました。私の勝手なイメージかもしれませんが、ドイツ映画は厳格で穏やかではないという先入観がありました。
しかし本作は違います。人間愛の描写に満ちております。
そしてお洒落なのですが、気障っぽくなくて、笑えて、ハートフルで、ロマンチックでした。

人物描写も国民性が表現されていて、面白かったです。主人公のマーサは生真面目なドイツ人そのもの。シェフという仕事に生きて、人間関係には少し不器用です。(ドイツ人が人間関係に不器用とは言ってません)彼女とは対照的にマーサが恋に落ちるマリオは、一般的なイメージの陽気なイタリア人。この似ても似つかない二人が衝突しながらも心の距離を縮めるところは見応えありました。
二人の関係の繋ぎ役になったのはマーサの姪っ子のリナでした。マーサの姉の突然の死でリナを引き取ることになったマーサは混乱するばかり。そこで助け船を出すのがマリオでした。子供は遊び心のある大人には懐きますから。マリオのキャラ設定は抜群に良かったと思います。
マーサとリナに絆が生まれて、二人がどうなるのかラストまで目が離せません。

劇中の気に入ったカットは3つありました。
1つ目はマリオがマーサに目隠しをさせ、味見させるシーン。色香に溢れてました。
2つ目はマリオがリナにパスタを食べさせる時の演出。さりげなさが良い。
3つ目はリナを迎えに行く時の、マリオが言った言葉。ドイツを誉めてるのか貶してる分からないがユーモアのセンスに富んでました。

ラストも気持ちよく終わって、私的にかなり満足できる作品でした。

2020/01/15

2020/01/15

60点

テレビ/有料放送/ザ・シネマ 


亡き姉の子を引き取る料理人が主役だし、キースジャレットのピアノもあって、いい空気感の映画なんだが、主人公マーサの人間的魅力に欠けるので今ひとつ感動が無い。
レストラン助っ人のイタリア男に意固地を張るマーサにウンザリしてたら、いつの間にか恋仲に。
ラストの娘の選択も含めて謎の脚本。
原題: Bella Martha, 英題: Mostly Marthaの意味は不詳だが、邦題は問題有り。

2002/12/14

2019/04/16

60点

映画館 
字幕


まさに垂涎の的

観る者の食欲を刺激する、まさに垂涎の的たる豪華料理に目を奪われる。ただ、映画としてはそれ以上でも以下でもなく、イマイチ魅力が感じられない登場人物や、何だかヒネリのないドラマ展開に飽き足りない思いが募ってのこの点数。

2018/01/08

2018/01/08

79点

その他/録画BSプレミアム 
字幕


希望を感じる

ネタバレ

  またまた観て、なかなか素晴らしかった。人とうまく付き合えない主人公が、人との繋がりを得て癒されていくことは可能だというという、希望のようなものを感じられた。

 最後に、二人がリナを再び迎えに行く所は、ハッピィエンドで出来過ぎとは思うが、そうなって欲しいとこちらが思う事をやってくれて、スッとこちらの気持ちに入って来る。その伏線として、主人公のマーサ(マルティナ・ゲティック)が車の中でリナに、母親のようには決してできないけど、自分なりには懸命にやっていると告白する所も、いつもグッとくる。

 出て来る料理が美味しそうで、しかも、マーサやリナが相手になじむまで決して食べようとしないのも面白いし、ドイツ人であるマーサがフランス料理店のシェフで、イタリア人のマルコ(セルジョ・カステリット)とイタリア料理によって癒されていくのも面白い。 

 キース・ジャレットの音楽が本当に素晴らしいし、パオロ・コンテの歌も味がある。音楽の力が、映画に占める力はこんなに大きいものだという事を実感した。