ある日ケイレブは社内抽選で当選し、社長宅へ招かれますが、そこは人工知能の開発研究施設でもあり、AIロボット「AVA」のチューリング・テストを行う事を指示されます。 テストはAVAと一週間会話をし、その内容や意見・感想を報告すると言うものです。 日を追うごとにAVAとケイレブは親密度を増して行きますが、やがてAVAはケイレブに好意を見せ始め、衣装やウィックを纏い、剥き出しになったメカを隠すようにして、ケイレブを誘惑していきます。 そしてこの施設を二人で脱出する事を提案してきます。 それを承諾してしまったケイレブですが、社長は全てをお見通しで、これはAVAの罠である事をケイレブに証明して見せますが、時既に遅しで、社長はAVAに殺され、ケイレブも部屋に閉じ込められ、AVAは脱出し、念願で有った人混みの交差点で人間考察を始めるのでした。
鑑賞中は「怖ぁ~」と思いながらもスッカリ乗せられて最後まで見てしまったのですが、今思えば色々と非現実的な事が多く感じます。 まず感じたのがAVAのエネルギーです。 誘導電流プレートで充電していると言う事でしたので、施設を出たら充電する事は出来ないと思います。 まさかスマホ用のワイヤレス充電器で充電出来るとも思えませんので、電池切れに成ったらハイ終わり!です。 ケイレブも脱出出来そうに無いので、やがて息絶えるでしょう。 社長も亡くなりましたし、最後までを想像すると結構マヌケなエンディングとなります。
そもそもAIが進化すると、ロボット三原則は無視されると言う事でしょうか。 AI=自分で考え進化するプログラムと考えがちですが、例えば将棋の知識が無いAIに将棋の盤と駒を見せても、駒の動かし方も、それが何であり何をする物かも理解できない筈ですが、それが出来ちゃうよぉ~と言って火を焚きつけているのが、映画だと思います。
ストーリーとしては、まぁ面白かったですし、アリシア・ヴィキャンデルさんも素敵でした。 何故かアンドロイド系は女性ばかりのような気がします。 SEXも出来ると言う事ですので、ラブドールの未来とも言えるかも知れません。 でも、10億円の宝くじが当たっても買えそうに有りませんけど。