映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ

えいがよぞらはいつでもさいこうみつどのあおいろだ|----|----

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ

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レビューの数

145

平均評点

74.7(819人)

観たひと

1102

観たいひと

200

(C)2017「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」製作委員会

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ラブロマンス / 青春 / ドラマ
製作国 日本
製作年 2017
公開年月日 2017/5/13
上映時間 108分
製作会社 テレビ東京=東京テアトル=ポニーキャニオン=朝日新聞社=リトルモア(製作プロダクション:フィルムメーカーズ=リトルモア)
配給 東京テアトル=リトルモア
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督石井裕也 
アニメーション松丸翔 
脚本石井裕也 
原作最果タヒ
(『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(リトルモア刊))
企画孫家邦 
菊地美世志 
赤須恵祐 
プロデューサー有賀高俊 
土井智生 
五箇公貴 
撮影鎌苅洋一 
美術渡辺大智 
装飾渡辺大智 
音楽渡邊崇 
エンディング曲The Mirraz
(『NEW WORLD』)
録音加藤大和 
高須賀健吾 
音響効果柴崎憲治 
照明宮尾康史 
編集普嶋信一 
衣装立花文乃 
ヘアメイク豊川京子 
キャスティング福田真弓 
製作渉外藤田充彦 
製作担当栗林直人 
助監督石井純 
写真大森克己 
VFXプロデューサー赤羽智史 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演石橋静河 美香
池松壮亮 慎二
佐藤玲 
三浦貴大 牧田
ポール・マグサリン アンドレス
市川実日子 美香の母
松田龍平 智之
田中哲司 岩下
大西力 老人
野嵜好美 路上で歌っている女

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

最果タヒの同名詩集を原作に「舟を編む」の石井裕也監督が映画化。看護師をしつつ夜はガールズバーで働き、不安や孤独を抱えながら日々を過ごす美香と、建設現場で日雇いの仕事をしながらひたむきに生きる青年・慎二。そんな二人が夜の都会で、偶然に出会う。出演は、新人の石橋静河、「セトウツミ」の池松壮亮、「少女」の佐藤玲、「淵に立つ」の三浦貴大、「シン・ゴジラ」の市川実日子、「ぼくのおじさん」の松田龍平、「映画 ビリギャル」の田中哲司。2017年第91回キネマ旬報ベスト・テン日本映画1位、日本映画脚本賞(石井裕也)、新人女優賞(石橋静河)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

現代の東京。看護師として病院に勤務する傍ら、夜はガールズバーで働き、言葉にできない不安や孤独を抱えながらも誰かに甘えることもせず日々をやり過ごす美香(石橋静河)。一方、工事現場で日雇いの仕事をしながら死の気配を常に感じ、どこかに希望を見出そうとひたむきに生きる青年・慎二(池松壮亮)。そんな二人は、人身事故で山手線が止まった夜の渋谷で偶然に出会う。絶望と希望のはざまで、二人は少しずつ前へ進もうとするのだが……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2018年2月下旬 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号

2017年 第91回 キネマ旬報ベスト・テン&個人賞:日本映画ベスト・テン

2017年 第91回 キネマ旬報ベスト・テン&個人賞:読者選出日本映画ベスト・テン

2018年1月上旬号

MOVIE at HOME:●DVD COLLECTION 「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」石井裕也監督インタビュー

2017年5月下旬号

「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」:対談 石井裕也[監督・脚本]×池松壮亮 「夜空」についてあらためて

「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」:インタビュー 石橋静河 「夜空」は嵐の日々だった

UPCOMING 新作紹介:「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」

REVIEW 日本映画&外国映画:「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」

キネマ旬報増刊 キネマ旬報NEXT Vol.12「無限の住人」

新作映画紹介 見ることでちょっと先に進める映画:07 無機質な都会の夜にぽつんと灯る愛について 「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」

プレゼント:⑥「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」劇場鑑賞券

2024/11/25

2024/11/25

85点

テレビ/有料放送/WOWOW 

備忘メモ:
最初の方のシーン・カット・編集は、石井裕也監督としては、挑戦的だと私には映った。赤い光がぼおっと移り高層ビル街の光景となる、時々右半分だけの映像、、、
現代人はスマホばかり見ているので下ばかり見ている→上空を浮かび通り過ぎる飛行船など眼中に無い→そんなものに二人で気付けたら嬉しい!
ずっと路上で歌い続けてた(ちょっと下手めな)女性の宣伝カーを見た時の二人の衝撃が、また嬉しい。
こうやって、二人だけの共感が持てるのが、何よりも親近感が増す。
↑そこまでに至る二人の人生は辛い。
母の自殺を「自分は捨てられた」とトラウマに感じる美香(石橋静河)、元カレ(三浦貴大)にも捨てられた。でも、元カレの様子を見ると、どうも彼が捨てた感じでは無さそう。でも、感受性が全然違うし、美香を受け入れる度量が無かった。美香は、捨てられているばかりの人生なので、傷つくまいと一生懸命強がっている・バリアを張っている。慎二(池松壮亮)は、自分が戸惑うと早口になる、右目の視力が殆ど無い、そんな人物設定だが、シンプルにものを見る度量がある。慎二には、美香を受けとめる度量があった、美香のペースなりに。
本当の自分の気持ちとは反対の行動をとってしまう二人なので、本音に近づいた時の心の揺れが面白く、上手く表現されていた。ここが、私が当作品を好きになった最大のポイント。
いや~、でも人生辛いねぇ、慎二の作業場同僚の様子を見ていると、、、日本の底辺に暮らしている人々を描いている。こんな状況で、幸せって何?を考え抜いた作品だった。ふっと美香の頭に手を乗せる慎二、「ありがとう」と涙ぐむ美香。もう「ああでもない、こうでもない」と愚痴る彼女はいなくなるだろう。素の自分を受け入れてくれる人が傍にいてくれるのだから。

走る走る慎二、美香に早く会いたくて。

2024/09/22

2024/09/22

75点

テレビ/有料放送/WOWOW 


地味だが徐々に染みてくる

繊細で不器用な若者たちが東京という冷酷で猥雑なメガポリスの底辺で押しつぶされそうになりながら、生きることの意味を手探りで探していく話。田舎の生活は耐え切れないが、都会にもなじめない、孤独と不安に苛まれている若者はよく描かれる題材だが、本作はそれを淡々とそして長々と追っていく。特に大きな展開はないのだが、細かな気づきを通して変容していくその姿は観るものの共感を誘う。地味だが徐々に染みてくる作品。

2024/07/18

2024/07/21

70点

レンタル 


原作が詩なんだ

石井裕也監督です。池松壮亮と石橋静河の2人の恋愛なんだか、何だかの関係。でも最後の表情とか見ると、ハッピーエンドか。お喋り池松壮亮が笑える。石橋静河の美形なんだかそうじゃ無いのか、の微妙な顔が良いですね。タイトルも良し。

2023/05/17

2023/05/17

43点

選択しない 
字幕


蛆虫

世界のペーソスは感じられて良いが、深刻ぶった顔で何処にも存在しない人間模様を描かれても何の意味もない。

2023/03/27

2023/03/28

50点

選択しない 


主人公の独白のようなセリフの数々が退屈で、監督が石井裕也でなければ、途中で観るのを止めていたかもしれない。
いつ起こるか知れない災害や、低賃金の労働者など、嫌な空気をつくっているものが、映画の為に用意した小道具のように思えてしまった。
池松壮亮と石橋静河、夜明けのラストはよかった。

2023/03/27

2023/03/27

85点

選択しない 

東京という街で、貧困にあえぎ、生きづらさを抱えながらも生きていく若者たちの物語。今の自分は死ぬことを意識して生きる必要がないくらい、恵まれてると思うし、切迫した日々もない。けど生まれ変わったら、東京の片隅で、埋没して生きてみたいと思ってみたりするのはないモノねだりか。映画になるのは、池松壮亮と石橋静河だからだとは思うけど、「若者の貧困」という今の日本の社会問題とも言うべき事象を、見て見ぬふり、知らんぷりしてしまうのは当事者じゃないからで、日々切迫して、生きるか死ぬかの瀬戸際で、ひっそりと生きている人のことを忘れてはいけない。出稼ぎ外国人や、孤独な老人など、他にもテーマはあって、今の自分はそれを意識することなく生きていける場所に入られてるんだなぁと痛感させられた。