・前作度同じくロッキーの遺産を存分に活用した作品 王座を奪取したのちに敗北、そこからのリベンジ 王道のストーリーで先がある程度読めてしまうが、ロッキーブランドの持つ熱さが十分伝わる
・現代の映画だからこその重厚感 ワンカットワンカットが丁寧な撮影で紡がれていて、心情が画面から存分にあふれている 特に3組の親子の心の機微が素晴らしかった また、素晴らしい試合シーン、最終のドラゴ戦の照明使いが新鮮でそこにいるかのような臨場感
・スタローンの枯れと哀愁の演技は本作でも抜群 イーストウッド級の人間臭さ ロッキーの不器用な人間性が出ていて、最後の息子ロバートと孫に会いに行く照れている彼はたまらなかった
・母と国家に見捨てられたドラゴ親子の不憫な境遇 母の冷徹さもあり、より感情移入してしまう タオルを投げる父イワンの切なさ ラストの親子ランから続く親子のストーリーに期待する
・トレーニングでの全力疾走、決着直前でのロッキーテーマ べた過ぎる展開だがこれを待っている自分がいます
・試合終了後のクリードの墓参り、ロッキーの息子訪問、ドラゴ親子のランニング この3っつのオーバーラップ演出はよかった
・クリードのエピソードが父になり覚悟を決め、再度ドラゴに対峙する意味では効果的だが、無理に子供に難聴の十字架を背負わせなくても良かったと思った