バーニング 劇場版

ばーにんぐげきじょうばん|버닝|BURNING

バーニング 劇場版

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レビューの数

110

平均評点

76.2(563人)

観たひと

756

観たいひと

79

(C)2018 PinehouseFilm Co., Ltd. All Rights Reserved

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー / ドラマ
製作国 韓国
製作年 2018
公開年月日 2019/2/1
上映時間 148分
製作会社
配給 ツイン
レイティング PG-12
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声 5.1ch

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督イ・チャンドン 
脚本イ・チャンドン 
原作村上春樹
(『納屋を焼く』)
撮影監督ホン・ギョンピョ 
美術監督シン・ジョムヒ 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「ポエトリー アグネスの詩」のイ・チャンドン監督による第71回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞受賞作。村上春樹の短編『納屋を焼く』を大胆に脚色、幼馴染のヘミから正体不明の男ベンを紹介された小説家志望のジョンスがたどる不可思議な運命を映し出す。出演は「ベテラン」のユ・アイン、TV『ウォーキング・デッド』シリーズのスティーブ・ユァン、オーディションで選ばれた新人チョン・ジョンソ。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

アルバイトをしながら小説家を目指すジョンス(ユ・アイン)は、ある日、偶然幼馴染のヘミ(チョン・ジョンソ)と出会い、アフリカ旅行へ行く間、飼っている猫の世話をしてほしいと頼まれる。やがて帰国したヘミはアフリカで出会ったという謎の男ベン(スティーブン・ユァン)をジョンスに紹介する。その後、ベンはヘミと共にジョンスの家を訪れ、自分の秘密を打ち明ける。「僕は時々ビニールハウスを燃やしています……」ジョンスが恐ろしい予感を抱き始めるなか、突如ヘミが姿を消す……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2020年2月下旬 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号

2019年 第93回 キネマ旬報ベスト・テン&個人賞:外国映画ベスト・テン

2019年2月下旬 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号

REVIEW 日本映画&外国映画:「バーニング 劇場版」

2019年2月上旬号

「バーニング 劇場版」:対談 イ・チャンドン[監督]×松永大司[映画監督]

「バーニング 劇場版」:作品論

UPCOMING 新作紹介:「バーニング 劇場版」

2024/12/15

2024/12/15

85点

その他/録画WOWOW 
字幕


格差

 ジョンス(ユ・アイン)が、幼馴染のヘミ(チョン・ジョンソ)と出会うが、ベン(スティーブン・ユァン)の出現によって、葛藤や怒りを覚えて行き…という話だが、かなり分かりにくい。

 ジョンスは、両親の家庭的な困難さもあり、貧困家庭に近いのだろう。それに対するベンは、不自由のない金持ちの、しかもどこか他人を見下しているような存在と思う。

 韓国の格差社会の象徴的なストーリィとも言えるし、それが、ラストの展開に繋がり、このラストによって、ジョンスとベンの位置が逆転したようにも思う。

 また、ヘミは、ジョンスが気持ちが近い女性だが、忽然と消えてしまい、ベンが裏でからんでいるらしいのも、ジョンスの怒りや葛藤を膨らませることにもなっているのだろう。

 イ・チャンドン監督の「オアシス」を観たので、再びこちらも観てみたがなかなかだった。

2024/09/09

2024/09/09

94点

その他/Amazon レンタル 


あまりにも怖い映画だった。
主人公の青年の孤独を怖く感じた。

2022/10/17

2022/12/17

70点

選択しない 


見るたびによくなる
不思議な作品

2022/04/29

2022/04/29

70点

選択しない 


3回目の鑑賞
見れば見るほど良さを感じるじわじわ系
3人の主人公となるキャストたちがそれぞれとても良い
3人とも目が離せないというか

2022/02/13

2022/02/15

66点

VOD/GyaO! 


ギャツビーを焼く

かつて同郷の幼馴染だった主人公とヘミの再会がオープニング。
彼は一見して彼女と分からないほどのレベルで整形してキャンペンガールをしている。
同郷では主人公が彼女をブスと言っていたことを彼女はいまだに忘れない。
主人公はもちろんそんなことは忘れていて、彼女の誘いに応じて飲みに行き再会を喜ぶ。ここまででヘミが主人公に好意を寄せていたことがわかる。
彼女はケニアに旅行する際に飼っている猫のエサやりを彼に頼み、自宅に招いてセックスする。
彼女がどこか尻軽で軽薄な印象を与えつつ、主人公との関係性を結ぶ。
ところが彼女が帰国するので空港に迎えに行くと、現地で唯一の韓国人同士だったというベンと仲良く二人でいる。
ベンは何を仕事にしてるかわからないが、金持ちで主人公は圧倒される。ヘミはベンの豊かな住居やポルシェといった金持ちぶりとスマートなライフスタイルぶりにぞっこんなようだ。
一方で作家を目指す主人公は誰も住まなくなった田舎の実家に戻り、刑事事件で収監されている父親の裁判やアルバイトといった生活に追われている。
ここまでは韓国の格差社会の一端を描いた凡庸な展開だ。
ある日主人公の家に突然ベンとヘミが訪ねてくる。そこでゆっくりと大麻を吸い灰になったところで、ベンはビニールハウスを焼くのが趣味だと突然告白する。
その告白は彼の主観としてビニールハウスが焼かれることを望んでいるかのように時が熟して彼が手を下すのだという。
ここでベンが2か月ぐらいの間隔で焼くという対象がビニールハウスだけなのか大いに疑問に思う。ベンは焼いていい対象として汚れて最早役立たずのビニールハウスを象徴として言ったのだろう。
なぜ彼が主人公にそのようなことを言ったのか判然としないが、おそらく焼く(殺す、捨てる)対象としてヘミをみなすようになったことを、主人公に隠喩として伝えたのではないかと考えられる。
その日ヘミとベンが車で帰った日以降ヘミの消息が途絶える。
主人公はベンを怪しみ、尾行するがベンはそれを先回りして彼を自宅に招き入れたりする。
そこでヘミの腕時計やかつてヘミが買っていたと思われる猫を発見する。ベンの関与を主人公は確信する。
そして主人公はベンをヘミといると告げて呼び出し、彼を殺し車ごと焼く。主人公はかえり血を浴び着ているものをすべて脱ぎ捨て真っ裸で自分が乗ってきたトラックに乗って逃亡する。
ただここで疑問なのはもしベンがヘミを殺したのだとしたら、ヘミと一緒だという主人公の呼び出しににノコノコ出かけるだろうか?
本作は村上春樹の短編を原作としているが、原作の余白を大幅に伏線を膨らませたものとなっている。
それが一種のミステリーと白昼夢のような効果を生じさせていて最後まで飽きさせない作品としていた。

2022/02/11

2022/02/13

72点

選択しない 


イ・チャンドン監督2018年ミステリ韓国映画。

    【バーニング 劇場版】

村上春樹原作の「ドライブマイカー」がアカデミー賞ノミネートの快挙って事で同じく村上春樹原作モノでオバマもお気に入りだというので鑑賞。

幼馴染のヘミといい仲になったジョンスはアフリカ旅行から帰国した彼女を迎えに行く。ところが現地で知り合ったギャッツビーなベンと一緒のヘミ。

ビニールハウスを燃やすのが趣味と言うベン。
7歳の頃に井戸に落ちたのをジョンスに救ってもらったと言うヘミ。

それはなんか魅力的な話だけど本当の話か、疑心暗鬼になり振り回されるジョンス。

しだいに3人の微妙な関係が嫉妬と身分の違いでバランスが崩れ始める。

そしてヘミの失踪。

ビニールハウスを燃やす趣味とか独特のモチーフが興味深い。

ヘミみたいな自由闊達な女子って魅力的に見えるんだよな。