お人好しで面倒見がよい、下町の貧乏役者プレーム兄貴(サルマーン・カーン)。
一方、とある王国では兄王子と弟王子による後継ぎ抗争中であったが、即位式を数日後に控えていた兄王子が、陰謀により崖から転落の大事故を負う。
側近の宰相は、兄王子にそっくりなプレーム兄貴を影武者に仕立てるが・・・
といったハナシで、物語的には、よくあるもの。
ま、インドの娯楽映画には、あまり物珍しいものは少なく、オーソドックスな方が歌や踊りやコメディ部分を楽しめるというもの。
すっかり兄王子になりきったプレーム兄貴は、これまで傲慢だった兄王子のイメージを壊し、関係か冷え切っていた婚約者マイティリー王女(ソーナム・カプール)やふたりの妹とも和解する・・・と展開。
感心させられたのは、下の妹と仲直りする際の大サッカーシーン。
歌と踊りを交えての「そんなことないわいな」的な展開を力業でみせてくれます。
クライマックスは、意識を取り戻した兄王子を交えての、弟王子一味との大合戦。
ま、当然、兄弟の情を取り戻す展開になるのだけれど・・・
と、全体としての予定調和物語と、歌と踊り、「スター」サルマーン・カーンを楽しめばいいのだけれど、サルマーンをずっと見ていると飽きちゃうんだよね。