寺田農

|Minori Terada| (出演/出演(声)/ナレーション)

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本名
出身地 東京市板橋区(現・東京都板橋区)
生年月日 1942/11/07
没年月日 2024/3/14

略歴▼ もっと見る▲ 閉じる

東京市板橋区(現・東京都板橋区)の生まれ。1961年、早稲田大学政治経済学部進学とともに文学座付属演劇研究所に入り、同年の『十日の菊』で初舞台を踏む。翌62年のフジテレビ『われら青春』でテレビドラマ初出演。大学中退後の64年より劇団雲の研究生となり、五所平之助監督「恐山の女」65でヒロインを想いつつ戦死する青年を好演して映画デビューを飾る。日本テレビ『青春とはなんだ』65、『これが青春だ』66などの学園ドラマで人気を得たのち、岡本喜八監督「肉弾」68の主演に抜擢。敗戦後も人間兵器として漂流する“あいつ”役で戦争の虚しさを体現し、毎日映画コンクール男優主演賞に輝く。その後も岡本監督作品には常連として多数起用された。70年、劇団雲を退団。同年の「無常」を機に実相寺昭雄監督にも重用されるほか、「セーラー服と機関銃」81以降、相米慎二監督からの信頼も厚く、石井隆脚本の相米唯一のロマンポルノ作品「ラブホテル」85では、ヒロイン・名美との愛に献身するタクシー運転手・村木を渋い色気をにじませて妙演し、ヨコハマ映画祭主演男優賞を受賞した。以後も個性派の性格俳優として多くの映画、テレビドラマで活躍。職業訓練校の教師に扮した山田洋次監督「学校Ⅲ」98、人生を達観する法廷画家を好演した橋口亮輔監督「ぐるりのこと。」08などで印象を残すほか、2006年の伊藤秀裕監督「想文/おもひぶみ」では久々の映画主演も果たす。テレビドラマはほかに、TBS『未成年』95、『ドラゴン桜』05、テレビ朝日『月下の騎士』00、『仮面ライダーW』09、NHK『ルージュ』01、『ジャッジ・島の裁判官奮闘記』07・08、『咲くやこの花』10、『江・姫たちの戦国』『フェイク・京都美術事件絵巻』11などがある。08年、東海大学文学部の特任教授に就任。2024年3月14日逝去。

キネマ旬報の記事▼ もっと見る▲ 閉じる

2005年5月上旬号

追悼 岡本喜八:追想・岡本喜八 仲代達矢、佐藤允、小林桂樹、寺田農、大谷直子、本田博太郎、真田広之

2001年11月上旬号

追悼特集 相米慎二:工藤夕貴、小泉今日子、斉藤由貴、速水典子、牧瀬里穂、薬師丸ひろ子、浅野忠信、安藤政信、柄本明、佐藤浩市、竹中直人、鶴見辰吾、寺田農、中井貴一、永瀬正敏、三浦友和、三國連太郎、武藤敬司、山崎努、榎戸耕史、小川久美子、熊谷秀夫

1979年2月上旬号

ニッポン個性派時代:第33回 寺田農

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