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     KINENOTE DATA       前日比
会員数 54,725 -1
総鑑賞データ数 7,060,788 897
総レビュー数 932,345 185
鑑賞方法別データ数
映画館 1,832,961 284
レンタル 596,834 15
購入 124,666 13
VOD 558,666 232
テレビ 923,520 113
その他 158,553 21

本気のしるし 劇場版

  • ほんきのしるしげきじょうばん
  • ----
  • THE REAL THING
  • 平均評点

    80.8点(163人)

  • 観たひと

    199

  • 観たいひと

    45

  • レビューの数

    47

基本情報

ジャンル ラブロマンス / ドラマ
製作国 日本
製作年 2020
公開年月日 2020/10/9
上映時間 232分
製作会社 メ~テレ(制作協力:マウンテンゲート・プロダクション)
配給 ラビットハウス
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ ビデオ 他
音声
上映フォーマット デジタル

スタッフ

監督深田晃司 
脚本三谷伸太朗 
深田晃司 
原作星里もちる:(『本気のしるし』(小学館 ビッグコミックス刊))
制作統括戸山剛 
チーフプロデューサー高橋孝太:((メ~テレ))
プロデューサー太田雅人:((メ~テレ))
松岡達矢:((メ~テレ))
加藤優:((メ~テレ))
阿部瑶子:((マウンテンゲート・プロダクション))
撮影春木康輔 
美術定塚由里香 
音楽原夕輝 
録音岸川達也 
照明大久保礼司 
編集堀善介 
スタイリストキクチハナカ 
ヘアメイクRYO 
助監督鹿川裕史 

キャスト

出演森崎ウィン 辻一路
土村芳 葉山浮世
石橋けい 細川尚子
福永朱梨 藤谷美奈子
宇野祥平 葉山正
北村有起哉 脇田真一
忍成修吾 峰内大介

(C)星里もちる・小学館/メ~テレ

場面

予告編


     

解説

「よこがお」の深田晃司監督が、初めてコミック原作の映像化に挑んだドラマを再編集した劇場版。退屈な日常を過ごす会社員・辻は、ある夜、踏み切りで立ち往生していた不思議な雰囲気の女・浮世の命を救う。彼女は無意識のうちに男を破滅へ導く危険な女だった。出演は「蜜蜂と遠雷」の森崎ウィン、「去年の冬、きみと別れ」の土村芳。第73回カンヌ国際映画祭「Official Selection 2020」選出作品。

あらすじ

どこか虚無感を抱えながら成り行きまかせの日常を過ごしている会社員・辻一路(森崎ウィン)。ある夜、踏み切りで立ち往生していた不思議な雰囲気の女・葉山浮世(土村芳)の命を救った辻だったが、その日からふたりの泥沼の関係が始まる。追い込まれるとその場限りの嘘をつき、お金や人間関係、すべてに無責任な言動をとる浮世。だが辻は、そんな彼女を放っておけず、浮世を追ってさらなる深みに嵌っていくのだった……。

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「本気のしるし〈劇場版〉」:インタビュー 深田晃司[監督・脚本]

UPCOMING 新作紹介:「本気のしるし〈劇場版〉」

キネマ旬報増刊 キネマ旬報NEXT Vol.34 二宮和也「浅田家!」

SPECIAL ISSUE② 「自由」と「不自由」について考えてみた。:森崎ウィンが30代の入り口で感じる「より自由になれている」という感覚 「本気のしるし<劇場版>」

  • pp5

    鑑賞日 2023/08/03

    登録日 2024/01/17

    評点 60


    鑑賞方法 レンタル 


    期待の反動 ネタバレ

    主人公二人に終始イライラモヤモヤするばかりでまったく魅力を感じられず、ツッコミどころ満載のドラマ展開とあいまって物語にあまり感情移入出来なかった。配役も自分好みでない上に、予定調和なエンディングも何だか物足りない。それでも232分それなりに楽しめたのは、効果音や小道具を巧みに使った深田晃司の語り口の上手さあってのこと。「淵に立つ」が良かっただけに少し期待し過ぎたかも。


  • 鑑賞日 2022/12/09

    登録日 2022/12/20

    評点 80


    鑑賞方法 テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


    えらい女性に関わっちゃった

    二年前にキネマ旬報ベストテンに選出された深田晃司監督作品で、会社員としてやり手と言われながらも、女性関係なんかには優柔不断なところがある青年が、ある夜踏切内の車が立ち往生している現場に出くわして、なんとか救出したものの、乗っていた女性がのらりくらりと責任を回避しようとするのに驚いて、更に金を無心したりして、もう二度と会いたくない印象を持ったものの、なぜか絶妙のタイミングで、再び連絡してしてきて、更に迷惑をかけられてしまい、彼女が借金の為にヤクザに売られそうになるところにまで首を突っ込む形になってしまい、どんどんアリの巣にはまっていくような感覚に陥ってしまう、という展開ですが、ここではいわゆる悪女にはめられてしまう話ではなくて、自身の問題を他人に転嫁させちゃう能力みたいなものを持っている女性に関わっちゃった、という感じに描かれているのが面白く、更に二人の立場と行動が逆転していくような後半の展開も面白く、私が観たのはテレビドラマ版の方で、観るのに三日かかりましたけど、見応えたっぷりの作品でしたね。


  • 鑑賞日 2022/10/09

    登録日 2022/10/09

    評点 80


    鑑賞方法 テレビ/有料放送/WOWOW 


    長くなかった

    長いから勇気が要ったけど、なんのなんのあっという間の4時間でしたね。最後の終わり方がめっちゃ良い。


  • 鑑賞日 2022/10/04

    登録日 2022/10/05

    評点 82


    鑑賞方法 その他/ホームシアター 


    目が離せない

    メーテレの連続ドラマを劇場版に編集した作品。僕は、メーテレの連続ドラマをずっと見ていたので、今さら感があり、鑑賞が遅れたが、今回改めて見てテレビドラマ版よりもすっきりとして、見応えがあった。
    とにかく、ファム・ファタルとしての浮世さん(土田芳)がこれまでなかなか見たことがないような女性で、彼女の得体の知れないところがこの映画の見どころだと思う。男を狂わせる女というのは、これまで悪女だったリ、とてもセクシーだったりと、悪の要素を持ちながら魅力的という女性だったのに、浮世さんはごく平凡な容姿(時に美しく見える)で、行き当たりばったりで、嘘を吐くし、何でも受け入れる女性として登場する。でも、そんな彼女をほっとけず、主人公辻(森崎ウィン)は、ドンドン深みにはまっていく。その可哀想な主人公辻も、実は恋愛に関しては事なかれ主義で、愛しているわけでもないのに、若い同僚と付き合い、先輩と情事を重ねるといういい加減さ。そんな二人が右往左往していく様子が描かれるが、先行きが全く見通せない展開に目が離せなかった。
    また、脇で登場するやくざ者北村有起哉、元夫の宇野祥平が、どちらもすごくエッジが効いていて、物語にアクセントを与える。特に、北村有起哉さんのインテリ風やくざは素晴らしい出来栄えだった。
    長い映画(テレビドラマだから当然だが)だが、全く飽きさせない。原作があるからか、テレビドラマだからか、深田晃司監督作品としては、とても分かりやすく面白い。


  • 鑑賞日 2022/09/28

    登録日 2022/09/28

    評点 80


    鑑賞方法 VOD/NETFLIX/レンタル/テレビ 


    ファム・ファタルとはミューズなのかも知れない

    周りをどんどん混乱に陥れる。悪意が無かろうが無自覚であろうが、間違いなくファム・ファタルを中心とした物語。だが終盤に差し掛かり彼女は男たちにとってのミューズなのかも知れないと思い始める。
    自分を必要としてくれる自分以上に儚く危うい女。
    女の存在の危うさに優位性を感じ自分の強さを実感しようとする男。
    そんな男から必要とされることに生きがいを見つける女。
    終始イライラさせられる登場人物たちの振る舞いは映画の中の物語だけではないのではないか?その関係性は誰もが他者との関係の中に普遍的に存在しているということに、我々は徐々に気づかされる。
    肩を露出させた服を着て曖昧な態度を取り謝罪ばかりを口にする女。土村芳は実存感たっぷりな演技で恐怖すら感じさせる。観客は森崎ウィンに「早く逃げて!」と何度も思っただろう。

    「下手なドライバーはもう一人の下手なドライバーに出会うまでは安全だ」。
    「グレートギャツビー」の中の台詞を思い出す。


  • 鑑賞日 2022/09/26

    登録日 2022/09/26

    評点 80


    鑑賞方法 テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 



    森崎ウィンも分別のない浮世の行動にイライラさせられっぱなしだろうが、見ているこちらもそんな森崎ウィンにイライラさせられた。
    北村有起哉、宇野祥平、石橋けいの存在感。
    シリアスのようなコメディのような深田晃司監督流のメロドラマ。


  • 鑑賞日

    登録日 2022/09/20

    評点 50


    鑑賞方法 選択しない 


    踏切のラストシーンは振り出しに戻るネバーエンド?

     星里もちるの同名漫画が原作。
     30分10話のテレビシリーズを編集したものだが、二人の出会いからプロポーズまでの他愛のないラブストーリーでは、二部構成の4時間弱は長すぎて、もっとコンパクトにできなかったものか。
     同じ年に製作された類似のラブストーリーに土井裕泰監督の『花束みたいな恋をした』があるが、こちらは約2時間で良くまとまっている。
     手を差し伸べて上げたくなるような頼りない女、しかも素性もわからず謎めいていて、優しくされれば簡単に男について行く。そんな女に出会った誰にでも優しい青年が、彼女の魔性に取り憑かれていき身を滅ぼしてしまう。
     谷崎潤一郎や太宰治なら悲劇で終わるが、本作ではそれぞれが求める相手だと気づき、ハッピーエンドとなるのが現代風か。
     もっとも主人公の辻(森崎ウィン)は、博愛主義の優等生ゆえに女でも仕事でも相手の言い成りというわかりやすいキャラで、成り行きから浮世(土村芳)の保護者となる。
     一方、浮世は「すみません」を連発することで相手の赦しを乞うてその場を切り抜け、女の弱さを見せて同情を誘うが、それを意図せずにできるという才能の持ち主。平気で嘘をつくのも女の弱さで、いわば支配できる弱き女を求める男の理想像となっている。
     そんな二人が、曲折を経て互いに相手を必要としているという愛の幻想を掴むまでが描かれるが、それが弱き者同士の同情と互助にすぎないことに気づかないのが、作品が今一つなところ。
     踏切のラストシーンが辻の気を引く浮世の大芝居、という振り出しに戻るネバーエンドに見えてしまう。(キネ旬5位)


  • 鑑賞日 2022/09/13

    登録日 2022/09/16

    評点 80


    鑑賞方法 VOD/NETFLIX/レンタル/テレビ 


    無邪気なファムファタールと自分がない男の哀しい道行

    元々は、名古屋テレビの深夜枠のTVドラマであり、「淵に立つ」「よこがお」の映画監督の深田晃司に任せ、この攻めた内容のものにするなど、頭が下がる(伝統の東海テレビのドキュメントといい、名古屋のテレビ業界は熱い)。
     踏切で立ち往生した車の女、浮世を救った辻は、その後、その彼女に振り回され、破滅へと向かう。浮世は、男がほおっておけない危うさを持ちながら、その場しのぎで平気で嘘をつき、時に欲望に忠実で図々しさもあるというとんでもない女であり、いわゆるファムファタール(男を破滅させる魔性の女)の話というようにみえる。しかし、そんな単純なものではなく、浮世の魔性には計算がなく、無邪気ささえ感じさせる(このあたり、浮世を演じた土村芳の演技は、誰にでもできるものではない。衣装も、ノースリーブのワンピースに統一され、男好きするような見事なチョイスである。)。無意識に男に期待を持たせるような行為をしてしまう、その無意識さが哀しい。
     一方、辻の方も、演じた森崎ウィンのさわやかなキャラで、一見実直、純朴そうに見せておいて、実は、八方美人的で、仕事も恋愛も自分の思い通りにしたたかにこなせる「できる」男なのである。しかも、そのことに満足しておらず、人生に冷めているようにさえみえる。誰しもにいい顔をした結果、自分が一体何をしたいのがもうわからなくなっている。それもまた、哀しい。そんな男が、冷静に考えれば当然にやめればいいと思うのに、浮世との関係を断ち切れない。それどころか、自ら浮世とともに、堕ちていくのを望んでいるかのように思える。ようやく、辻は自分のしたいことを見つけ出したのかもしれない。つまり、浮世も辻も、ある意味、同種のとんでもない迷惑かつ哀しい存在なのである。
     ドラマは、浮世にどんどん振り回される辻の姿に、なぜ、断ち切らないとイライラさせられながらも、引き付けられる。話の途中で、浮世の自動車教習所で一緒だった友人の女に、辻が「彼女が傷つくのは彼女に隙があるから、自業自得だ」というのに対し、その女が激しく怒るシーンに、それを隙とみてしまう男の身勝手さを痛感させられた。
     脇役にも、辻と半同棲的に付き合っている社内の先輩の女、細川。冷静であり、辻がいつか自分を棄てる予感を持ちながらも、関係を断ち切れない(石橋けい、見事な演技)。そして、浮世に金を貸したヤクザ、脇田。「馬鹿な男と女が堕ちていくのをみたい」と言いながら、評論家めいたコメントを残す(北村有起哉、相変わらずの存在感)。そして、浮世に振り回されているようであるが、実は利用している夫(最近、絶好調の宇野祥平)など、見事な配置である。
     そして、ドラマはかつて、浮世と心中事件を起こした若き実業家の男と辻が、浮世を奪い合う展開となる。この実業家も父親に支配された弱い人間である。といった感じで、登場人物らに観客が共感を覚え、感情移入できる人間が一人としていない。にもかかわらず、その展開に酔い、引き付けてやまない不思議な作品である。
     ラスト、職を失い浮浪者となった辻を、浮世がなんとか捜し出し、再会するのだけれど、この二人がこのまま、収まるはずがない気がしている。つまり、ドラマは終わっていない。


  • 鑑賞日 2022/08/15

    登録日 2022/08/15

    評点 80


    鑑賞方法 VOD/Amazonプライム・ビデオ 


    エモーショナルな純愛映画

    前半は不条理なストーリーを深田晃司らしい映画的な手堅い演出で見せる。森崎ウィンがなぜ浮世に根気よく付き合うのか不思議だったがぐいぐい引き込まれた。冷静に考えれば森崎も二股(しかもセフレ)を掛けているいい加減な人間であり浮世とは似た者同士だったのかもしれない。

    浮世の心中相手であるIT社長が出てくる中盤辺りから怒涛のごとく話が展開し始め目を白黒。このパートがテレビドラマの名残を最も残しているだろう。普段見ないので断言は出来ないがコンプライアンス重視の昨今のテレビでこの内容は攻めていると思う。

    後半30分は浮世が真人間にキャラ変。不自然と言えば不自然だが4年の経過は人を変えるに充分な期間かもしれない。健気に青汁を売り歩きながら森崎を探し続ける浮世の姿に泣かされた。ふたりの心が初めて通じた踏切のラストシーンはまさに純愛…。エンタメ風味を程よくブレンドした見応えある映画だった。


  • 鑑賞日 2022/05/30

    登録日 2022/07/27

    評点 80


    鑑賞方法 テレビ/有料放送/WOWOW 


    見てはいけないものを見ている。

    なんだか、見てはいけないものを見ているような気分がずっと続く。
    主人公のお人よしにも度がすぎる役柄にヤキモキする。物事を判断する基準がいちいちずれており、通常は右と判断する局面で左と選択する。その選択間違いの繰り返しで、どんどん地獄めぐりに引きずられてしまう。地獄からの脱出でも正しい選択をできず、自身の居場所もなくドロップアウトする。