幼い時に両親を亡くしたコウ(成龍)は、読み書きはダメだが、身体が丈夫なのがトリエ。職を探してうろついたあげく杏春楼の雑役に雇われた。だが、ここの美人楼主ミャオは神州警備保障長官ファンが持つ秘楽を狙う五毒党の女ボスだったのだ。あわてて逃げだしたコウは、森の奥深く入り込んだところ、暴行殺人鬼スズとムチの名人リュウが決闘している場に出くわした。結果、二人は相討ちで倒れ、コウはリュウのムチを拾い、スズの死体を県に届けた。ところが、そのムチからコウはリュウと間違えられ、一躍英雄にまつりあげられ、コウも悪い気がせず英雄気どり。そこへ、ミャオが現われ危機一髪のところを救けてくれたのが枕術の名人マオ大人。感激したコウは弟子にしてくれと頼むと、ファンに金のひょうたんを届けてくれと言う。ファンを探し歩くコウは、ある料理屋でファンとその娘ファン・リーの一行と、そして彼らをつけ狙う鉄腕ルウの一味と出会った。ファン・リーに一目惚れして近づこうとしたコウだが、襲いかかるルウ一味の前では逆に足手まといになってしまう。余りのコウの弱さに見かねたマオ大人の一番弟子が、コウにクンフーの特訓をしてくれた。一方、秘楽を狙う悪漢たちは、ファンと長官一行が福山峠へ向かったことをつきとめる。五毒党、ルウなどが福山峠で待ちぶせ、コウもかけつけ、一大クンフー合戦が始まる。防戦一方のファン一行とコウ。だが、そこへマオ大人が駆けつけてきた。マオ大人の持つ秘伝書をカンニングしたコウは、必殺の“天中拳”で見事にルウ達を倒し、見事に秘薬を守り切ったのだった。