その日、せサラ(M・ファロー)はバークシャーにある叔父の家に帰ってきた。彼女は盲目だったが、邸内は何不自由なく歩くことができた。翌朝サラは、競争馬の厩舎を管理している恋人のスティーブ(N・エシュリー)に会いにいった。彼は元気になって戻ってきたサラとの再会を喜び、すぐ乗馬に誘った。彼女はすぐになれ、盲目になる以前のように一人で走らせることができた。夕方になって家に戻ってきたが、人の気配が全然しなかった。だが、朝でかけるとき、叔父一家が外出して遅くなると聞いていたので何も心配しなかった。一人でコーヒーをいれ、眠ってしまった。夜中に眼をさましたサラは同室にいるはずのいとこのサンディ(D・グレイスン)を呼んでみたが答えはなかった。彼女は皆眠っているのだと思い、再びベッドに入った。翌朝早く、スティーブが馬を連れてやってきた。二人は草原まで馬をとばしぞんぶんに乗馬を楽しんで、家に帰ってきた。しかし家は誰もいないかのように静かだった。彼女は入浴するために、バスにお湯を入れようとして手を入れた途端、悲鳴をあげた。手にふれたのは叔父の死体だった。サンディはベッドで殺されており叔母も殺されていた。恐怖にかられたサラは屋敷内をしゃにむに走ると、人らしきものに触れて叫び声をあげた。それは撃たれて瀕死の庭師パーカーだった。彼は床に犯人のものと思われるブレスレットが落ちていることを告げるとこときれてしまった。そのとき、誰かが窓をこじあけて入ってきた。男はブレスレットを探しているようだった。サラは隙をみて外にかけだし、馬に乗って厩舎を眼ざして走った。だが、木にぶつかり放りだされてしまった。盲目の彼女にとって方向は全くわからなかった。木にぶつかり、根元に足をとられながら傷だらけになってやっとジプシーのキャンプにたどりついた。しかし彼らは、サラが持っているブレスレットを見ると彼女を廃鉱の中にとじこめた。一方、馬だけが戻ってきたのを不思議に思ったスティーブは、車でサラを探して廻った。やっとのことでセラを発見したスティーブは、ジプシーのことを聞くと仲間を呼び銃を持ってキャンプに向った。唯一の証拠品であるブレスレットにはJACKOと彫られていた。ジプシーたちはそれを自分たちの仲間のジャックのものだと勘違いしていたのだ。真犯人はスティーブたちの仲間のジャッコ(P・ニコラス)だったのだ。スティーブはすぐさま厩舎に引き返した。サラの面倒を見るようにジャッコを残してきたのだ。ジャッコは今にもサラを浴槽の中で溺死させようとしていた。ジャッコは逮捕され、サラを恐怖のどん底につき落した恐ろしい事件は解決したのだった。