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外人部隊(1933)

  • がいじんぶたい
  • Le Grand Jeu
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  • 平均評点

    70.5点(36人)

  • 観たひと

    52

  • 観たいひと

    1

  • レビューの数

    11

基本情報

ジャンル コメディ
製作国 フランス
製作年 1933
公開年月日 未公開
上映時間 109分
製作会社 レ・フィルム・ドゥ・フランス
配給 三映社
レイティング
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ/スタンダード
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

キャスト

解説

在仏時代に「雪崩」「カルメン(1926)」等を作り渡米後「接吻」「あけぼの」等を作ったジャック・フェーデが帰仏してからの第一回の監督作品で脚本はフェーデ自身が「父帰らず」のシャルル・スパークと協力して書き下ろしたものである。主演者はコメディー・フランセーズ座附きのマリー・ベルと舞台出のピエール・リシャール・ウィルムとの二人であるが、これを助けて「素晴らしき嘘」のフランソワーズ・ロゼーとフランス劇団の一方の雄ジョルジュ・ピトエフとの二人が重要な役を務めて出演する。その他の出演者は「秘密の家」のシャルル・ヴァネル、「バラライカ」のネストル・アリアニ、「商船テナシチー」のピエール・ラルケ、カミーユ・ベール、レヴュー女優のリーヌ・クレヴェルス、など。撮影は「レイ・シャルマン」のハリー・ストラドリングとモーリス・フォルステルの二人が担任、音楽は「クウレ・ワムペ」のハンス・アイスラーが担任した。セットは「巴里祭」「自由を我等に」と同じくラザール・メールソン。

あらすじ

ピエール・マルテルはその情人フローランスの奢侈を満足させるために多額の金を費消し遂に会社の金にまで手をつけた。そのため危うく訴訟沙汰になろうとしたところ伯父が金の問題は引き受けてくれたので此の場は丸く納まったが、その代わり彼は外国へ亡命せねばならなくなる。ピエールはフローランスに共に逃げてくれと言うが、淫華な彼女はそれに明確な答弁を與えてくれない。そのため自棄になったピエールは独り国を去って地獄の生活たるモロッコの外人部隊に身を投ずる。行軍と戦いと病気と、それから絶望と空虚との外人部隊の生活。慰めは酒と女とだけであった。そしてピエールにはフローランスの面影が忘れ様としても忘れられなかった。そのことがいつ迄も彼の心を苦しめた。此の外人部隊で彼に親友ができた。ロシアから亡命してきたニコラ・イヴァノフがそれである。ピエールとニコラの二人の宿の主婦はブランシュといって世の中の憂いさも辛さも知り尽くしている女だった。だが、彼女の夫クレマンは怠惰でそれに豚のような心の男であった。ある晩、ピエールはフォリー・パリジェンヌの酒場でフローランスとうり二つの歌手イルマを見た。イルマはフローランスの金髪の代わりに黒髪で、それに嗄れた低い声を持った、頭にピストル疵のある教育のない女だった。だが、純情な女だった。そしてピエールがイルマに恋人の面影を見出して彼女と一夜の契りを結んでから、イルマはピエールに真実の恋を捧げた。ピエールにとってもイルマが必要になってきた。そして彼はブランシュの厚意により彼女から金を借りて、イルマを酒場から引き取りクレマンの宿屋に下働きとして住み込ませた。二人の生活は順調だったが、時としてピエールにイルマが実はフローランスではないかと狂気染みた妄念が起こるのである。するとイルマは男の言葉が恐ろしく、ただ泣いた。さて、ブランシュのカルタ占いは実によく当たると評判であった。彼女の占いはピエールが人を殺すことを予言したが、それが実となって現れ、イルマをめぐってクレマンとピエールが争った折、クレマンは不慮の死を遂げた。ブランシュはそれを闇に葬ったが、次いで危険な進軍に我と我が身を投出して行ったニコラが死んだ時には、流石のブランシュも嘆きに暮れた。彼女とニコラとの間には人知らぬ情けの心が結ばれていたからである。その後、ピエールの心が漸く平静に立ち返った頃、伯父が死んで彼の許に遺産が入った手紙が来た。五年の刑期があけたピエールは、イルマの無情の歓喜に接して、彼女を伴ってフランスに帰ることを考えた。だが、カザブランカの港から帰国の船に乗るその前日、ピエールは不図バシャに伴われたフローランスに再会した。彼女を見るとピエールの心は再び彼女への熱い思いに乱れた。そして彼女と会談した時、共に逃げてくれと迫った。だが女の心は冷たかった。かくてピエールは前にも増して自棄となった。ピエールはもう世の中に生きる望みはなくなっていた。イルマと共に暮らす気にもなれぬ。そこで彼はイルマに内緒で再び外人部隊に入り、イルマには金を與えて後から行くからと云って彼女一人をフランスに立たせた。然し、進軍の朝、ブランシュのカルタの占いは死!と出た。ピエールは今度こそ屹度死ぬに違いない。それでも総ての望みを失った彼は軍隊に加わって行くのである。後に唯一残されたブランシュの悲しみ--。

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