男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

狩人

  • かりうど
  • I Kynighi
  • The Hunters

amazon


  • 平均評点

    76.0点(44人)

  • 観たひと

    76

  • 観たいひと

    16

  • レビューの数

    11

基本情報

ジャンル ファンタジー / ドラマ
製作国 ギリシャ ドイツ フランス
製作年 1977
公開年月日 1992/11/14
上映時間 172分
製作会社 テオ・アンゲロプロス=ZDF=INA
配給 フランス映画社
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

キャスト

出演ヴァンゲリス・カザン The_Hotel_Proprietor
ベティ・ヴァラッシ The_Hotel_Proprietor's_Wife
ストラトス・パキス The_Building_Contractor
イリアス・スタマティオス The_Publisher(Ex_Governor)
アリキ・ヨルグリ The_Publisher's_Wife
ヨルゴス・ダニス The_Industrialist
マリー・クロノプルー The_Industrialist's_Wife
ニコス・クウロス The_Retired_Colonel
エヴァ・コタマニドゥ The_Colonel's_Wife
クリストフォロス・ネゼル The_Politician

解説

1976年の大晦日に起こった不思議な出来事を発端にして、ギリシャ現代史を幻想的に描く。監督・原案・脚本は「こうのとり、たちずさんで」のテオ・アンゲロプロス、製作はニコス・アンゲロプロス、脚本協力はストラティス・カラス、撮影はヨルゴス・アルヴァニティス、音楽はルキアノス・キライドニスが担当。

あらすじ

1976年の大晦日。雪に覆われたイピロス山中で、狩りに出た6人の男たちは、四半世紀も前の内戦で死んだゲリラの兵士の死体を発見する。今死んだばかりのような暖かい血が流れる死体を抱え、湖畔のホテル“栄光館”に戻って思案する狩人たちは、出版社社長で元知事のパパヨルギウ(イリアス・スタマティオス)、実業家ヤニス・ディアマンティス(ヨルゴス・ダニス)、退役大佐(ニコス・クウロス)、老政治家(クリストフォロス・ネゼル)、ホテルの主人サバス(ヴァンゲリス・カザン)、そしてサバスの義弟のファンダキス(ストラトス・パキス)。死体の処理はサバスに任され、彼は電話で憲兵を呼ぶ。これまでの人生を回想する6人の狩人たち・・・。米軍駐留の最中、ゲリラを告発することによってホテルのオーナーになったサバス。ヤニスは1958年の選挙管理委員長だった。左翼が投票できぬよう工作していたが、従兄弟のコミュニスト・ヤニスが投票に立ち上がったのをきっかけに、左翼から80人も当選した。ファンタギスは、コミュニストのヤニスとは牢獄時代の仲間だった。63年右翼のテロによってヤニスは殺された。64年離党後、再び投獄されたファンタギスは、自分が密告者であると自白する手紙に署名して仮釈放された。大佐の回想・・・。67年、左翼民主同盟の集会を、大佐率いる一隊が襲撃した。広場で整列する若い兵士たちが歌う『銃と剣と勇気』の歌が、そのまま現代の栄光館のホールへ歌いつがれる。湖を、赤い旗を掲げた舟の群れの人々が、『愛の血が男を紫色に染めた』を歌いながら幻のように去る。発狂したファンダキスはゲリラ兵士の死体に話しかける。招待客が到着し、新年が訪れる。過去に別れを告げる『蛍の光』。いつしか狩人たち男女だけが踊っているホールに兵士の一群が乱入してくる。幕の奥から死体の兵士も起きあがる。兵士たちは、狩人たちに死刑を宣告し、銃殺する・・・。悪夢だった。イピロス山中、重い足どりで兵士の死体を抱えて来て、雪に埋める狩人たちは、再び狩りを始めるのだった。

関連するキネマ旬報の記事

1993年1月下旬号

外国映画紹介:狩人

1992年12月下旬号

グラビア《Coming Attractions》(新作紹介):狩人