1989年、マドリード空港。往年の人気歌手ベッキー・デル・パラモ(マリサ・パレデス)が15年振りにメキシコから帰国する。出迎える娘のレベーカ(ビクトリア・アブリル)は、母の昔の恋人マヌエル(フェオドール・アトキン)と結婚して、今は夫の経営するテレビ局の人気キャスターである。到着したベッキーは、昔住んでいたアラミーヨ広場の地下アパートに住むという。アパートの下見に行くと、ベッキーを真似たゲイのレタル(ミゲル・ボゼ)のショーのポスターが貼られていた。彼のファンであるレベーカに誘われ、ショーを見たベッキーは一目で気に入ってしまう。楽屋を訪ねたレベーカは、レタルに愛を打ち明けられ、2人は激しくセックスをする。片やマヌエルはベッキーに、レベーカとの愛が終わったことを告白した。1ヵ月後、マヌエルが銃で胸を撃たれ死んだ。レベーカとベッキー、そしてマヌエルの愛人イザベル(ミリアム・ディアス・アロカ)が容疑者として挙げられた。レベーカは、マヌエルの死のニュースを読んでいる時、涙ながらに自分の犯行だと告白し逮捕された。事件を担当するドミンゲス判事の手引きで母と面会したレベーカは、母への複雑な思いをまくし立て、倒れた。彼女は妊娠していた。証拠不十分との理由で釈放されたレベーカは、ドミンゲス判事が、ゲイのレタルその人であることを知る。そしてお腹の子は彼の子であり、ドミンゲスは結婚を申し込むと言う。ドミンゲスの家に行った2人はニュースでベッキーが倒れたことを知り、病院へ駆けつける。レベーカは母にマヌエルを殺したのが自分であることを告白し、ベッキーは娘の身代りになることを決意した。レベーカが隠していた事件の証拠品の拳銃を握ったベッキーは、2人の思い出の部屋でレベーカに抱かれて静かに息を引き取るのだった。