最近、世界各国でダイヤモンドの強奪事件が続発していた。調査に乗りだしたマリネラ国王パタリロと、MI6少佐バンコランは、かつてナチスに仕えていた天才科学者シュゲルグ博士の作った犯罪組織「タランテラ」の仕業と知る。ある日、バンコランはジュニアに呼び出された。ジュニアとは、かつて国際ダイヤモンド輸出機構からパタリロ暗殺のために送られ、バンコランを愛したゆえに彼の銃弾にたおれたのだった。接吻を交わすバンコランとジュニア。だがルージュに毒が仕込まれている。バンコランは、危機一髪、彼の情人マライヒの活躍で難をのがれた。そして間者猫によってジュニアと名乗っているのは彼の双児の弟アンドレセンだということがわかる。アメリカの宇宙ロケット、アポロ11号がアンドレセンにハイジャックされた。宇宙の絶対0度に冷されたダイヤモンドを使って雲を凍らせ、巨大なヒョウを地上に降らせて世界を破壊しようという、タランテラの「スターダスト計画」が実行されつつある。この時、アポロ11号を追ってパタリロ8世号が飛び出した。そして、宇宙での戦いの末、バンコランはアンドレセンを撃った。その頃、パタリロは先祖と子孫を呼び、3人のパワーで降り落ちるヒョウを原始時代にタイムワープさせていた。