工学部の学生、有間靖治は鉄砲店でアルバイトをしていたが、石浜雄作に運転と銃の腕前を見込まれて、彼と契約した。石浜は戦争中の麻薬で成功し、今はいっぱしの実業家となっていたが、昔の同僚、岩野からその時の麻薬取引の書類をタテに脅迫されていた。石浜と有間は人気のない埋立地で、岩野との引渡しをすませるが、岩野の罠に逆上した有間は、抜き撃ちに岩野と銃口を向けた二人の男を殺した。数日後、石浜を訪れた岩野の娘、みゆきを尾行した有間は彼が殺した花谷組の幹部に暴行をうけた。有間が傷つきながら石浜邸にたどりついた時、石浜の工場爆発の報が入った。ピンチに立った石浜は親会社の市原社長に力添えをたのみ、市原も息子の信之と石浜の娘、美津子の結婚が間近だったため援助を快く引きうけた。だが、その頃美津子は有間とモーテルで一夜をともにしていた。石浜は美津子からが株で大儲けしたのを聞き、信之を人質に市原をゆするが、立場は一転し、人質となったのは石浜自身だった。逆上した有間は花谷を人質に、石浜との交換を要求したが、石浜は廃人同様の姿で送り帰さてれてきた。復讐の鬼と化した有間は信之の口から真の黒幕が財界の大物・金森だと知ると、市原もろとも弾丸を見舞った。