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従軍慰安婦

  • じゅうぐんいあんふ
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  • 平均評点

    68.8点(26人)

  • 観たひと

    40

  • 観たいひと

    8

  • レビューの数

    10

基本情報

ジャンル エロス / 戦争
製作国 日本
製作年 1974
公開年月日 1974/7/17
上映時間 86分
製作会社 東映東京
配給 東映
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督鷹森立一 
脚本石井輝男 
原作千田夏光 
企画太田浩児 
撮影飯村雅彦 
美術前田博 
音楽津島利章 
録音内田陽造 
照明大野忠三郎 
編集田中修 
助監督澤井信一郎 
スチール藤井善男 

キャスト

出演中島ゆたか 秋子
叶優子 道子
三原葉子 ひろ子
緑魔子 ふさ
森みつ子 梅子
内藤杏子 ユキ
沢リミ子 金子
松村美恵子 兼子
小林千枝 松子
武智豊子 おせい
根岸明美 くら
小松方正 金山
達純一 天田正夫
室田日出男 下館伍長
由利徹 丸国軍医
たこ八郎 砂山衛生兵
中田博久 熊本上等兵
菅野直行 深町二等兵
関山耕司 剛田大尉
佐藤晟也 黒松中尉
大泉滉 ユキの客
久地明 下士官
清水照夫 伍長
小林稔侍 斬りこみ隊長
戸浦六宏 山上中尉
土山登士幸 兵隊
沢田浩二 兵隊
高月忠 上等兵
木川哲也 巡察将校
小甲登枝恵 ふさの母
伊達弘 九江の上等兵
高島志敏 九江の兵隊
亀山達也 徐州の兵隊
溝口久男 徐州の兵隊
竹村清女 娼婦
章文栄 娼婦

(C)東映

解説

己の肉体を将兵に捧げることが「お国の為」と信じて戦地へ赴いた慰安婦たちの最前線における極限の性を描く。原作は千田夏光のドキュメント「“声なき女”八万人の告発・従軍慰安婦」。脚本は「現代任侠史」の石井輝男、監督は「ボディガード牙 必殺三角飛び」の鷹森立一、撮影は「ゴルゴ13(1973)」の飯村雅彦がそれぞれ担当。

あらすじ

昭和十二年秋、秋子、道子、ユキ、梅子等は、銘酒屋の主人・金山に前金千円で買い集められた。彼女たちは北九州の貧村の娘で、家のために売られて来たのだが、兵隊を慰めるのはお国のため、と信じきっていた。道子とユキは既に男を知っていたが、秋子と梅子は生娘だったため、金山は後に女たちを中国に送るのに便宜を計ってもらうため、輸送指揮官に水揚げさせた。秋子には幼ななじみの恋人・正夫がいるが、彼は突然北支へ出征することになり、二人はひろ子の上手な取計いでしばしの逢瀬を楽しんだ。昭和十三年春、多くの兵士たちに混って秋子、道子、ユキ、そして病持ちのふさ、朝鮮出身の金子たちが中国大陸へと送られた。九江に落ち着いて間もなくは、慰安婦を求める兵隊の列が絶えず、彼女たちは一日数十人からの相手をした。梅子、道子、ひろ子は数日で前借金を返済してしまう程だったが、若い兵隊に同情し、しいてはお国の為になるのならば、と居残る決心をした。戦争は更に激しく長期化した。従って慰安婦たちも大事に扱われたが、彼女たちの肉体は徐々に蝕まれていった。そんなある日、ふさが喀血して倒れた。ふさは貧しかった母親がただ一つ持たせた綿入れの半纏を装い、皆が合唱する故郷の民謡「佐渡おけさ」を聞きながら息を引きとった。昭和十三年秋、戦場は南下し、日本軍は広東に迫った。慰安隊は前線基地へと送られた。秋子はそこに正夫のいる栄部隊があることを聞かされ、彼を探し求めたが、内心は多くの兵隊に抱かれている自分の哀れな姿を見られるのが、たまらなく恐かった。二人は再会した。そして正夫の暖い言葉に秋子は激しく燃えるのだった。やがて、中国軍の激しい攻撃を受け、負傷者が続出したため、慰安婦は看護婦としても狩り出された。秋子の目前で何人かの将兵が倒れ、遂に正夫も銃弾を浴びた。秋子は無我無中で飛び出し正夫にしがみつくが、その背後から情容赦なく銃弾が突きささった。後に残されたひろ子、ユキ、道子、金子は死んだ仲間を手厚く葬ることもできず、ただ明日への望みを祈るだけたった。

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