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お琴と佐助(1961)

  • おこととさすけ
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  • 平均評点

    70.0点(12人)

  • 観たひと

    20

  • 観たいひと

    4

  • レビューの数

    4

基本情報

ジャンル 文芸
製作国 日本
製作年 1961
公開年月日 1961/10/14
上映時間 94分
製作会社 大映東京
配給 大映
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督衣笠貞之助 
脚色衣笠貞之助 
原作谷崎潤一郎 
企画土井逸雄 
製作永田雅一 
撮影村井博 
美術柴田篤二 
音楽斎藤一郎 
録音西井憲一 
照明泉正蔵 
スチル宮崎忠男 

キャスト

出演山本富士子 お琴
本郷功次郎 佐助
花布辰男 安左衛門
賀原夏子 おしげ
長谷川季子 お良
三津田健 新助
川崎敬三 利太郎
潮万太郎 千吉
中村伸郎 春松検校
春本富士夫 由造
花野富夫 幸治
中条静夫 善助
森矢雄二 平七
仲村隆 定七
町田博子 お徳
橘公子 お種
田中三津子 お咲
三浦友子 お才
水木麗子 おしま
藤野千佳子 娘一
山中和子 娘二
北見洋子 娘三
見明凡太朗 市蔵
三保まりこ ことみ
早川雄三 友達A
磯貝昇 友達B
竹村南海児 友達C
井上信彦 友達D
山中雄二 友達E
石井竜一 友達F
市田ひろみ 芸妓一
種井信子 芸妓二
近江輝子 芸妓三
加治夏子 芸妓四
花井弘子 芸妓五
丸山修 医者
園敦子 娘A
小笠原まり子 娘B

解説

谷崎潤一郎の「春琴抄」の三度目の映画化。「みだれ髪」の衣笠貞之助が脚色・監督、「女は二度生まれる」の村井博が撮影した。

あらすじ

大阪道修町の薬問屋に生れた鵙屋春琴は両親の寵愛を一身に集めていたが九歳の時失明した。琴三絃の道を志したが、その道でも優れた才能を見せ十五歳になると同門で彼女に比肩する者がいなくなった。師匠の春松検校の家までの道を春琴は丁種の佐助に手をひかれて通った。佐助は彼女より四つ年上で十三の時から奉公に上っていた。検校の家で春琴を待つ間、春琴の習っている音曲を覚え、小遣銭を貯めて古い三味線を買い仲間が寝静まった後で独り稽古を始めた。その熱意が認められ、気難しい春琴の遊び相手を勤める意味もあって佐助は春琴から三味線を教わることになった。鵙屋の夫婦は、改めて佐助を春松検校の門に入れた。それから一年春琴は妊娠した。春琴は頑として相手の名をいわなかった。間もなくその子は他所へ貰い子に出された。夫婦は、春琴のあたりまえの結婚は難しいと知って、気心の知れた佐助を春琴の婿にしようと思った。だが、春琴は一言のもとにその話をはねつけた。雇人の佐助などとんでもないというのである。そんなうちに、春松検校が死去したため春琴は独立した。当時、春琴は琴も三味線も大阪第一流の名手になっていたが、その傲慢さと稽古の凄まじさのため弟子の数も少く、中には撥で眉間を破られる者もあった。そうした者の意趣晴らしか、或いは春琴と佐助の仲を妬んだ者の悪戯か、或る夜ひそかに忍びこんで、春琴の顔に熱湯を浴びせた者があった。呻き声に佐助が春琴の寝床にかけ寄ると、春琴は浅ましく変った顔をかくして見せようとしなかった。やがて傷も治り、繃帯を除らねばならぬ時がくると、春琴は顔をみられたくないと泣いた。春琴を愛する佐助は、縫針で自分の眼をつぶした。春琴はその感動に佐助の自分に対する愛情を知った。初めて同じ世界に住むことになった二人はその幸せに相擁して泣くのだった。

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