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妖刀物語 花の吉原百人斬り

  • ようとうものがたりはなのよしわらひゃくにんぎり
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  • 平均評点

    82.0点(59人)

  • 観たひと

    92

  • 観たいひと

    8

  • レビューの数

    11

基本情報

ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 1960
公開年月日 1960/9/4
上映時間 109分
製作会社 東映京都
配給 東映
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督内田吐夢 
脚本依田義賢 
企画玉木潤一郎 
撮影吉田貞次 
美術鈴木孝俊 
音楽望月太明吉 
録音佐々木稔郎 
照明中山治雄 
編集宮本信太郎 

キャスト

出演片岡千恵蔵 佐野の次郎左衛門
水谷良重 八ツ橋
水野浩 次兵衛
松浦築枝 おせい
片岡栄二郎 治六
青山京子 お咲
岡村文子 お安
木村功 栄之丞
原健策 越後屋丹兵衛
千秋実 丈助
星十郎 清助
沢村貞子 お源
利根はる恵 おまん
三島雅夫 太郎兵衛
高橋とよ おきの
花柳小菊 岩橋
千原しのぶ 八重垣
霧島八千代 小車
玉喜うた子 白菊
飛鳥井かほり さつき
松風利栄子 お玉
江崎ひで子 兵庫屋の小女
中村時之介 妓夫
尾形伸之介 地廻りの若い衆
凰衣子 女髪結
桜川忠七 幇間甲
同社中 幇間乙
加藤浩 奉行所役人
阿部九洲男 三浦屋四郎兵衛
北龍二 三浦屋四郎左衛門
源八郎 海老屋
浪花五郎 一文字屋
古石孝明 相模屋
村居京之輔 大黒屋
丸平峰子 新宿のおえん
大浦和子 新宿のおこま
紅かほる 板橋のおぎん
青葉のり子 深川のおよし
高松錦之助 弥助
野村鬼笑 機屋甲
熊谷武 機屋乙
滝千江子 織娘甲
光美智子 織娘乙
矢奈木邦二郎 信濃屋忠七
中村幸吉 江戸屋善兵衛
大崎四郎 上州屋の亭主
八汐路佳子 見合いの娘
疋田圀男 先触れの男衆

解説

歌舞伎の『籠釣瓶花街酔醒』に材をとり、「かくれた人気者」の依田義賢が脚本を執筆、「酒と女と槍」の内由吐夢が監督したもので廓を舞台にした悲劇。「暴れん坊兄弟」の吉田貞次が撮影した。

あらすじ

武州佐野の次郎左衛門は、真面目な商人だったが、生れながらの醜い顔に痣があった。この痣が彼の人生を狂わせたといえる。幾度目かの見合いの帰り、さそいにのって次郎左衛門は吉原の門をくぐった。一夜、遊女玉鶴の情けを受けた。「心の中まで、痣があるわけはないでしょ」この言葉を次郎左衛門は忘れることができなかった。が、玉鶴はいやしい遊女で、栄之丞というやくざの情夫があり、太夫の位に憧れを抱いていた。次郎左衛門は吉原に居続けする上、引手茶屋の女将に五十両預けて女の身請けを夢みるようになった。玉鶴に太夫の位をねだられて、夫婦約束の上承知した。折から、信州一円に雹が降り、桑の木が潰滅、下請け業者の生死にかかわる事態となった。武州に帰った次郎左衛門は、思案のあげく、捨て児時代の守り刀を手離すことに決めた。その金で玉鶴を妻に迎え、故郷に帰って仕事に精を出すつもりだった。しかし、兵庫屋に駈けつけてみると、すでに二代目八つ橋太夫の襲名が内定していた。玉鶴の本音を聞いた。次郎左衛門は一旦武州に帰り、家屋、身代を一切整理して再び吉原にきた。兵庫屋の表は黒山の人だかり、二代目八ツ橋の玉鶴が豪華な盛装で現われた。出世披露目の道中で、次郎左衛門が行列の群に飛びこんだ。その右手には村正が握られていた。あっという間に男衆を斬った。うろたえまわる女を、男を、次々に斬った。八ツ橋を追い、一太刀斬り下げた。彼女の死体のそばで、次郎左衛門は叫び続けた。「寄るな、この女に手を触れるな、これはわしの女房だ、わしの女房だ……」。

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