男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

女中ッ子

  • じょちゅうっこ
  • The Maid
  • ----


  • 平均評点

    76.5点(41人)

  • 観たひと

    67

  • 観たいひと

    8

  • レビューの数

    14

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1955
公開年月日 1955/6/26
上映時間 142分
製作会社 日活
配給 日活
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ モノクロ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督田坂具隆 
脚本田坂具隆 
須崎勝彌 
原作由起しげ子 
製作芦田正蔵 
撮影伊佐山三郎 
美術木村威夫 
音楽伊福部昭 
録音中村愛三 
照明河野愛三 

キャスト

出演左幸子 織本初
伊庭輝夫 加治木勝美
田辺靖雄 加治木雪夫
轟夕起子 加治木梅子
佐野周二 加治木恭平
高田敏江 野村ひろ子
宍戸錠 若月
宮崎準 仁村先生
細川ちか子 野呂夫人
九谷常行 野呂新吾
土方弘 洗濯屋
千代京二 押売
八代康二 八百屋
渋沢準 勝実の友良一
伊丹慶治 初の父
東山千栄子 初の母
河合賞典 初の兄
小林一郎 初の弟
茅島静枝 初の妹
滝川まゆみ 初の嫂
坂井一郎 助役川村
高品格 列車の車掌

解説

由起しげ子の原作を「長崎の歌は忘れじ」以来の田坂具隆が久々で監督する映画で、脚本は田坂監督が「火の驀走」の須崎勝彌と共同で執筆した。撮影は「女人の館」の伊佐山三郎の担当である。主なる出演者は「おふくろ(1955)」の左幸子、宍戸錠、「青春怪談(1955 市川崑)」の轟夕起子、「うちのおばあちゃん」の佐野周二、「雪割草」の伊庭輝夫など。

あらすじ

東北の雪深い寒村から上京した織本初は、かつての修学旅行の時の僅かの縁を頼りに、加治木家の女中になった。加治木家の主人恭平は日東時計の総務部長で、家族は梅子夫人の外、長男雪夫、次男勝美、梅子の姪の野村ひろ子などがいた。最初はすべて田舎流で家族達から笑われた初も、一生懸命に働いて次第に馴染んで来た。中でも家中から嫌われていたひねくれっ子の勝美はすっかり初が気に入った。初は勝美がこっそり母親に内緒で仔犬を飼う手助けをしてやった。夫人の合オーバーが紛失したが、これは勝美が仔犬の寝具に使ったのであった。やがて仔犬の一件は犬嫌いの母に知れたが、初の口添えでそれも許され、汚れた合オーバーをひそかに自分の箪笥の奥深く隠して始末したのも初であった。勝美が学校でいざこざを起こしても初が出掛けて解決するので、勝美は「女中ッ子」などと冷かされるようになった。旧正月の休暇で初が帰郷したので勝美は淋しかった。而も仔犬のチビが梅子の草履を噛んでクチャクチャにしたので捨てられてしまい、ゴム長をはいた勝美は東北本線に乗って初のところへ一人で行ったりした。丁度帰京する初はそれを知り勝美を連れ帰った。数日後、捨てられたチビも戻って来た。梅子はチビのためにボロキレを探そうと初に与えてある箪笥の引出しを引っくり返すと紛失した合オーバーがあった。初は勝美の仕業であることを打明けずそのため暇を出されてしまうことになった。最後の別れに初は勝美を学校に訪れたか、何も知らない勝美は「女中ッ子って言われるから学校へ来るなよ」と素気なく教室に消えてしまった。初は淋しく故郷へむかう列車に身を置いた。

関連するキネマ旬報の記事

1955年8月下旬号

日本映画批評:女中ッ子

1955年6月下旬号

日本映画第一線の動き 2:田坂具隆の「女中ッ子」

日本映画紹介:女中ッ子

1955年増刊 名作シナリオ集

日活:女中っ子

「女中っ子」について:

1955年5月下旬号

新作グラフィック:女中っ子