1979年、中国山西省の小さな田舎町。ミンリャン(ワン・ホンウェイ)ら幼なじみ4人は文化劇団で活動し、いつも一緒の時間を過ごしていた。チャンジュン(リャン・チントン)とチョンピン(ヤン・ティェンイー)の二人は親公認の仲であるが、ミンリャンとルイジュエン(チャオ・タオ)は恋人とはいえない曖昧な仲。チャンジュンは親戚のいる広州へ旅立ち、やがてサングラスをかけラジカセを持って町へ戻ってくる。ミンリャンはルイジュエンとの仲をはっきりさせようとするが、ふられてしまう。一方、チャンジュンの子供をみごもってしまったチョンピンは中絶。80年代半ば、自由化の波が押し寄せ、劇団への補助金が打ち切られると共に4人の関係も不安定になり、ルイジュエンの他は旅回りに加わる。80年代後半、ミンリャンとチャンジュンらはロック・バンドを結成して活動。しかし89年の天安門事件の頃になると、彼らの音楽は流行に乗り遅れはじめ、解散して町へ戻る。そして91年、煙草を片手に寝そべっているミンリャンの傍らに、ルイジュエンが赤ちゃんを抱きかかえて立っているのだった。