あるビルの一室に、五人の男達がいた。家元(小栗旬)、オダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)、スネーク(小出恵介)、安男(塚地武雅)、イチゴ娘(香川照之)。五人は、一年前に自殺したアイドル、如月ミキのファンサイトの常連であり、一周忌を機に、家元の呼びかけで、顔を合わせることにしたのだ。アイドルオタクの五人は、無名の如月ミキに、早くから目をかけていた。だが、如月ミキは、一年前にマネージャーの留守番電話に遺言めいた言葉を残し、自宅マンションに火をつけて焼身自殺を図ったのである。初めのうちは、なごやかに如月ミキの思い出話に花を咲かせる五人。しかし、話せば話すほど、如月ミキが自殺した理由など思い当たらない。誰もが、如月ミキは、決して自殺のよううな真似をする子ではない、と思っているのだ。遂に誰かが、如月ミキが誰かに殺されたのではないか、と口火を切る。それをきっかけに男達は、真相を知るべく推理を重ねていく。次々と、如月ミキに関する事実が明かされ、その死の謎に迫り始めると、物語は急速にミステリーの様相を呈する。そして、最後に五人は、ある一つの真実に辿り着く。