青森県の田舎町。子供のような青年・陽人(松山ケンイチ)は祖母もつ(渡辺美佐子)と農業を営んでいる。町に保育士の町子(麻生久美子)が越してくる。陽人は三沢医院で三沢医師(原田芳雄)の診察を受けるが、相手にされない。交通事故で死んだ恋人・要(ARATA)の首を捜す町子は、カミサマ(藤田弓子)を訪ねる。町子が働き始めた幼稚園に陽人が通りかかり、挨拶する。夕方、町子は陽人から強引に誘われるが、園児の父親に助けられる。畑で小学生と遊んでいた陽人は、顔だけ出して土に埋まる。すると小学生が一面に農薬を撒く。夜、三沢医院で気がついた陽人は別人のように落ち着いていた。翌日、幼稚園を訪ねた陽人の礼儀正しい態度に町子は困惑する。夕方、陽人は町子を街に誘うが、町子は両思いの人がいると嘘をつく。陽人の幼なじみの太(ノゾエ征爾)が農協倉庫で作業していると、陽人が訪ねてくる。しかし突然、陽人は嘔吐し倉庫を出る。陽人はもつの仏壇から金を盗んできて、農薬を買う。陽人は太から町子の噂を聞く。陽人は自宅の小屋で農薬をシャワーのように浴びる。三沢が陽人を診察すると、心音がほとんど聞こえない。陽人は電話で、心臓が止まりつつあることを町子に伝える。陽人が道を歩いていると、首のない要とすれ違い、靴を貰う。夜、三沢医院で陽人の心臓が停止する。しかし翌日、陽人は農作業をしていた。町子が陽人の胸に耳を当てると、心音は聞こえない。町子は、陽人が要の靴を履いているのに気づく。数週間後、陽人は検査のため、町子、太と東京へ向かうが、途中で帰ってしまう。陽人の家を訪ねた町子は農薬を浴びるのを見つけ、やめさせる。朝、2人が森を歩いていると、陽人は通りかかった猟師に撃たれる。町子は陽人の部屋を訪れ、テープレコーダーを再生する。壁のホワイトボードには、自分が死んだら脳を町子にあげると書いてある。町子は陽人の脳を瓶に入れ、子供たちと森へ行く。耳を澄ますと、テープレコーダーの陽人の声が聞こえてくる。