アメリカ最北端に位置するアラスカ州の小さな町・バロウ。隣町から128キロも隔たれた陸の孤島であるこの町は、毎年冬になると30日間太陽が昇らなくなる。ある日、住民のジョンが飼っていた10数頭のハスキー犬が殺され、若い保安官のエバン(ジョシュ・ハートネット)が駆けつける。その後エバンはダイナーを訪れ、揉め事を起こした不審人物(ベン・フォスター)を離婚協議中の妻ステラ(メリッサ・ジョージ)と協力して逮捕する。保安官事務所に拘留されたその男は“もうすぐ奴らがやってくる”と呟く。突然、町中が停電し、電話が不通になる。エバンが発電所に急行すると、惨殺された管理人の生首があった。マーロー(ダニー・ヒューストン)というリーダーが統率するヴァンパイアの群れが襲ってきたのだ。彼らは超人的な身体能力で住人たちを餌食にしていく。エバンとステラは、ある民家の屋根裏部屋に潜む。そこには、エバンの弟ジェイク(マーク・レンドール)、顔なじみのボウ(マーク・ブーン・ジュニア)、カーター、ルーシー、デニース、ダグがいた。エバンが様子を見に外に出ると、ヴァンパイアになりかけたジョンが襲いかかってくる。エバンはジョンを絶命させ、猛吹雪に乗じて生存者たちを雑貨店へ誘導する。そこで食料や医療品を調達しようとする彼らを、幼い少女のヴァンパイアが襲う。雑貨店から保安官事務所へ向かう途中、ダグが命を落とす。ボウはダイナマイトでヴァンパイアと相打ちしようとして憤死する。噛み傷を負ったカーターは、ヴァンパイアに変貌する前に自ら死を選ぶ。残されたエバンたち5人は、安全な町外れの工場の地下道を目指す。しかしステラは、ヴァンパイアに襲われた少年を救おうとし動けない状況に陥る。ヴァンパイアたちはパイプラインを破壊し、街を燃やし尽くそうとしていた。過酷な状況で夫婦の絆を取り戻したエバンは妻を救うために、意外な手段に打って出る。