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キャタピラー

  • きゃたぴらー
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  • 平均評点

    67.6点(332人)

  • 観たひと

    529

  • 観たいひと

    42

  • レビューの数

    48

基本情報

ジャンル 戦争 / 社会派
製作国 日本
製作年 2010
公開年月日 2010/8/14
上映時間 84分
製作会社 若松プロダクション
配給 若松プロダクション=スコーレ
レイティング R-15
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声 DTS
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督若松孝二 
VFXディレクター西尾和弘 
脚本黒沢久子 
出口出 
プロデューサー尾崎宗子 
撮影辻智彦 
戸田義久 
美術野沢博実 
音楽サリー久保田 
岡田ユミ 
音楽プロデューサー高護 
録音久保田幸雄 
照明大久保礼司 
編集掛須秀一 
衣裳宮本まさ江 
キャスティング協力小林良二 
ライン・プロデューサー大日方教史 
助監督福士織絵 
花木英里 
小田総一郎 
須田大介 
VFXスーパーバイザー立石勝 
特殊メイク・造形スーパーヴァイザー中田彰輝 
特殊メイク・造形飯田文江 
橋本隆公 

キャスト

出演寺島しのぶ 黒川シゲ子
大西信満 黒川久蔵
吉澤健 黒川健蔵
粕谷佳五 黒川忠
増田恵美 黒川千代
河原さぶ 村長
石川真希 村長夫人
飯島大介 指令部軍人
地曵豪 軍人
ARATA 軍人
篠原勝之 クマ
安部魔凛碧 中国の女
寺田万里子 中国の女
柴やすよ 中国の女
椋田涼 日本兵
種子 弥生
折笠尚子 登志子
小林三四郎 村の男
金子貴明 村の男
ナレーション小倉一郎 

解説

静かな田園風景の中で、1組の夫婦を通して戦争の愚かさと悲しみを描く「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」の若松孝二監督作。手足を失って帰還した夫を看病する妻を「人間失格」の寺島しのぶが演じ、本作で第60回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞した。そのほかの出演者は「ランニング・オン・エンプティ」の大西信満、「あふれる熱い涙」の吉澤健、「ララピポ」の粕谷佳五など。2010年6月19日、沖縄・桜坂劇場にてジャパンプレミア上映。

あらすじ

一銭五厘の赤紙1枚で男たちが召集されていく中、黒川シゲ子(寺島しのぶ)の夫・久蔵(大西信満)も盛大に見送られ、勇ましく戦場へと出征していった。だが、シゲ子のもとに帰ってきた久蔵は、顔面が焼けただれ、四肢を失った無残な姿であった。村中から奇異の眼を向けられながらも、多くの勲章を胸に“生ける軍神”と祀り上げられる久蔵。四肢を失っても衰えることのない久蔵の旺盛な食欲と性欲に、シゲ子は戸惑いながらも軍神の妻として自らを奮い立たせ、久蔵に尽くすのだった。だが、自らを讃えた新聞記事や勲章を誇りにしている久蔵の姿に、シゲ子は空虚なものを感じ始める。やがて、久蔵の食欲と性欲を満たすことの繰り返しの日々の悲しみから逃れるかのように、シゲ子は“軍神の妻”としての自分を誇示する振る舞いをみせるようになっていく。そんな折、日本の輝かしい勝利ばかりを報道するニュースの裏で、東京大空襲、米軍沖縄上陸と敗戦の影は着実に迫ってきていた。久蔵の脳裏に、忘れかけていた戦場での風景が蘇る。燃え盛る炎に包まれる中国の大平原。逃げ惑う女たちを犯し、銃剣で突き刺し殺す日本兵たち。戦場で人間としての理性を失い、蛮行の数々を繰り返してきた自分の過ちに苦しめられる久蔵。混乱していく久蔵の姿に、シゲ子はお国のために命を捧げ尽くすことの意味を見失っていく。1945年8月6日広島、9日長崎原爆投下。そして15日正午、天皇の玉音放送が流れる中、久蔵、シゲ子、それぞれの敗戦を迎えるのだった……。

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