出版編集部で編集長として働く辰波京介。やりがいある仕事、そして美しい妻の真知子を持ち、充実した日々を送っているように見えた。だが、妻を愛しているものの結婚生活15年を超えて倦怠期を迎え、夜の営みが重荷となっていた。そんな折、新進気鋭の作家・岡セイジの自宅を訪れた京介はセイジの恋人・川島澪香と出逢う。セイジの小説は常に彼女をモチーフに書かれており、その想像を超える美しく妖艶な姿に京介は惹かれていく。ところがある日、セイジが突然失踪、京介は澪香と共に捜索活動をするうちに、ある出来事がきっかけで肉体関係を結んでしまう。背徳と知りつつ、性愛に溺れていく二人。しかし、その裏にはセイジの策略があり、魔の手は京介の妻・真知子へと伸びていた……。