1950年度アカデミー賞において、作品賞以下6つのオスカーを獲得した作品で、20世紀フォックスの総帥ダリル・F・ザナックが製作にあたっている。「他人の家」のジョセフ・L・マンキーウィッツが脚色及び監督を行い、彼は「三人の妻への手紙」に続いて2年連続のオスカー脚色賞、監督賞を得た。撮影は「他人の家」のミルトン・クラスナー、音楽は「廃虚の群盗」のアルフレッド・ニューマンである。以下のスタッフでは、衣裳監督のチャールズ・ル・メヤと、ベティ・デイヴィスの衣裳デザインのエディス・ヘッド、録音のW・D・フリックとロジャー・ヒーマンがオスカーを得ている。出演者は「月光の女」のベティ・デイヴィス、「廃墟の群盗」のアン・バクスター、「星は輝く」のセレステ・ホルム、「天国の怒り」のジョージ・サンダース(オスカー助演男優賞)、「頭上の敵機」のゲイリー・メリル、「星は輝く」のヒュー・マーロウらブロードウェイ出身俳優を中心に、「三人の妻への手紙」のセルマ・リッター、監督兼俳優のグレゴリイ・ラトフ、「一ダースなら安くなる」のバーバラ・ベイツ、マリリン・モンローらが共演する。ブロードウェイ劇界の内幕をついたハイ・ブラウ喜劇で、オスカー以外にも各国各種の映画賞を獲得した50年度の代表的アメリカ映画。