2014年第88回キネマ旬報ベストテン日本映画第1位作品。『海炭市叙景』映画化で再び注目を集めた不遇の作家・佐藤泰志唯一の長編小説を映画化。佐藤泰志の出身地でもある函館を舞台に、過酷な現実の中で、そっと寄り添う男と女を描く。監督は「酒井家のしあわせ」「オカンの嫁入り」などで高い評価を得た呉美保。ある出来事をきっかけに生きる目的を見失ってしまった男を「シャニダールの花」「その夜の侍」の綾野剛が、家族を支えるために身を売るヒロインを「凶悪」「ジョゼと虎と魚たち」の池脇千鶴が、ヒロインの弟を「共喰い」「王様とボク」の菅田将暉が演じた。撮影は「海炭市叙景」「桐島、部活やめるってよ」の近藤龍人。