5000年前、エジプトのファラオ大王(ジャック・ホーキンス)は 捕虜のクシャイト族長ヴァシュタル(ジェイムス・R・ジャスティス)に作らせた設計図より、死後自分の遺骸と宝物を永久に安置させる為の大ピラミッドの建設に着手した。工事は莫大な人力資材を必要としその為人民は塗炭の苦しみをなめなければならなかった。大王は側近の高僧ハマール(A・ミノティス)の諫言もきかず工事を続行させた。一方艶麗なネリファ(ジョーン・コリンズ)が統治する隣国キプロスがファラオに楯ついたので怒った大王はネリファを側室にしてしまった。大王の宝物に魅せられた彼女は大王死後のエジプト統治を夢み親衛隊長トレネーと通じた。大王の正室ナイラ(ケリマ)は大王が出兵している間にネリファの奸計にかかって殺されネリファは王妃となった。彼女は更に大王殺害に奴隷を差し向け王に傷を負わせたが大王はそれに屈せず帰還した。そしてネリファの陰謀を知ったがすでにおそく王は死んだ。やがて大ピラミッド内の墓所でネリファやハマール列席のもと、王埋葬の儀式が行われた。読経が終り石棺の蓋が閉された。ネリファの微笑。だが突然の轟音とともにピラミッド内の全通路は巨石によって閉ざされてしまった。かねて秘密の設計により、一同も王と行を共にするようになっていたのである。狂乱するネリファにハマールは静かにいった。「これは貴女様が偽り、企み、そして成就しようとして人殺しまでなされたところ、即ち貴女様の王国で御座居ます」